『フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン』

【原題】Fly Me to the Moon

【製作年】2024年【製作国】アメリカ

【監督】グレッグ・バーランティ

【主なキャスト】スカーレット・ヨハンソン、 チャニング・テイタム、 ジム・ラッシュ、 アンナ・ガルシア、 ドナルド・エリース・ワトキンズ、 ノア・ロビンズ、 コリン・ウッデル、 クリスチャン・ズーバー、 ニック・ディレンバーグ、 レイ・ロマノ、 ウッディ・ハレルソン




軽快な音楽が流れる中、テンポよく繰り広げられる物語。

単純だからか? 私は、おもしろかったですおねがい


お仕事映画でも、ラブコメでもあり…

それぞれのキャストも、嵌っていると思います。



無知なので、“NASA ってエリートが集うキラキラしたところ” というイメージを抱いていたのですが…

予算も削られ、見学ツアーも閑古鳥が鳴いている、こんなに低迷していた時期 (誇張されているにしても) があったとは。


涙ぐましいイメージ UP 作戦、それにまんまと乗せられる人々に苦笑いしつつ…

情報に踊らされがちな、自分のことを顧みることに相成りました爆笑



さて、あらすじは…。


1969年 アメリカ。

人類初の月面着陸を目指す国家プロジェクト『アポロ計画』の開始から 8年が過ぎ、


失敗続きの NASA に対して国民の関心は、薄れつつありました。


ニクソン大統領の側近 モーは、悲惨な状況を打開するべく、PRマーケティングのプロフェッショナルであるケリーを NASAに雇用させます。


ケリーは、月面着陸に携わるスタッフにそっくりな役者たちをメディアに登場させて、偽りのイメージ戦略を仕掛けますが…。



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ネタバレあります。









観る前は、『アポロ 11号の月面着陸は、フェイクだった』という前提で、話が進むのかと想像しておりましたが、


そうではなく、“上手くいかなかった時のために” 着陸の映像を撮る、というのが、当初の モーからの依頼でした。


それを、極秘裏に進めていくケリーたち。個性的な監督さんです(笑)


でも… くせ者 モーは、成功したとしても、ホンモノの映像ではなく、フェイクの方を使うつもりだとは。 ホントに大統領もご存知なんだろうかキョロキョロ


で… そんなことなど夢にも思っていない、真面目人間 コール。

結局、“フェイク作戦” を知ることにはなりましたが、なんだか気の毒でした。



キャラ立ちしている、登場人物たち。


◆今までもイカサマを繰り返し、バレる前に逃げてきたケリー。

PR が上手い彼女は、頭が切れ、弁が立ち、度胸もあり… 何処へ行っても生きていけそう。

小心者の私は、羨ましくなります。


でも上手くいくのは、スカーレット・ヨハンソンの顔面があるからでしょう。

それは、間違いない爆笑


それにしても、フロリダに何着 持って行ったのだろう? 

60年代風ファッションも、素敵でした。



◆バカが付くほど真面目な、発射責任者コール。

体育会系 チャニング・テイタムが、誠実に演じていました。


アポロ 1号の失敗が、深い傷となっている彼。仕事を終えると、慰霊碑を訪れる姿が切ない。

これまで、自分を律して、努力を重ねてきたんだろうなえーん


でも… 庶民は、あのプロペラ機は、彼の所有物なんだろうか?気になって仕方がないのでした。



◆ケリーに PRを依頼してきたモー。

ホンマに大統領の側近?


怖くなるくらい、絶妙なタイミングで現れる彼は、イケズで 無神経なオジサマだと思ったものの…


ラストを観ていたら、彼はもしかしたら宇宙人なのかも? なんて思えてきて、

煙に巻かれたな、と笑いがこみ上げてくるのでした爆笑





黒ネコちゃんが、いい働きをしていました。


ふと思い出したのは、亡くなった祖母のこと。

小学生の頃、通学路に黒ネコが現れるようになり「縁起が悪いらしいよ。どうしよう」と、友だちが心配そうに言いました。


帰ってから祖母に相談すると、

「そんなことあらへん。逆にいいことあるかもしれへんよ。それに黒ネコは、夜でも目が見えて凄いんやよ」と笑い飛ばしてくれたっけ。 

今思えば、ポジティブな祖母でした。


そんな昔のことを思い出させてくれた、黒ネコちゃん、ありがとう。

これからは、食べ物に苦労しなくていいねウインク