『オーメン』
【原題】The Omen
【製作年】1976年【製作国】アメリカ
【監督】リチャード・ドナー
【主なキャスト】グレゴリー・ペック、 リー・レミック、 デビッド・ワーナー、 ビリー・ホワイトロー、 ハーベイ・スティーブンス
『オーメン : ザ・ファースト』を観る前に、久々に観ることにしました。
ポンコツなので、断片的にしか覚えていないのです
後に 『悪魔の子』と呼ばれることになるダミアン。
この子が、5歳を迎えた頃から、次々に恐ろしいことが起こりましたが…
偶然の事故だったのでは?と考えられなくもないギリギリの状況で、この設定は、今観ても上手いなと思いました。
約50年も前の作品なのに、映像も、よくできていて感心させられます。
何より、シーンに合ったジェリー・ゴールドスミスの音楽がバツグンです
ロバートが、寝ているダミアンの髪の毛を切り、『666』を確認するシーンは、特に、ゾゾゾとなりました。
動物園のシーンも衝撃的で、自分もヒヒに襲われるような気分に。
この頃だと、アナログで撮影したのでしょうか。 凄いです。
あの、『ローマの休日』のグレゴリー・ペックが、ローマで… というのも、エモーショナル。
シブくて、カッコ良かったです♡
さて、あらすじは…。
アメリカ人外交官ロバートは、
6月6日午前6時に、ローマの産院で生まれてすぐに亡くなった、我が子の代わりとして、
同時刻に誕生した男の子を引き取り、ダミアンと名づけます。
周囲で不可解な事件が次々に起こり…。
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ネタバレあります。
神父の勧めもあり、妻には内緒にして、自分の子として、ダミアンを育てることにしたロバート。
それは、長らく子どもができなかった妻のことを想って… でもありました。
子どもをもたなければ… という女性へのプレッシャーが、今以上に厳しかった時代。 先ずは、そのことが気になります。
自分の生んだ子どもだと信じている妻。 秘密を抱えて暮らすロバートは、どんなに苦しかったことか。
グレゴリー・ペックの横顔が、切なかったです。
犠牲者は、みんなインパクトある亡くなり方をしましたが… 特に、カメラマンの死に方たるや
悪魔の正体に気づいてしまうと?
そして、あの山犬は、やはり?
ズンズン引き込まれていきます。
キリスト教の知識がない私には、よくわからない部分もありましたが、それでも見応えありました。
観ていて一番感じたのは、上品だなということです。
上流の暮らし、ということもありますが、当時の街並みや建物や衣装も、なんなら怖いシーンも、そこはかとなく品を感じました
ラストのダミアンの不敵な笑みには、背筋が寒くなりました。
可愛らしい顔をしているからこその恐怖でした。
これを観ると、彼の出生の秘密がやはり気になってきます。
前日譚を作りたくなるのも、頷けるのでした。