『赤い靴』
【原題】The Red Shoes
【製作年】1948年【製作国】イギリス
【監督】マイケル・パウエル、 エメリック・プレスバーガー
【主なキャスト】モイラ・シアラー、 アントン・ウォルブルック、 マリウス・ゴーリング、 ロバート・ヘルプマン、 アルバート・バッサーマン、 リュドミラ・チェリーナ、 レオニード・マシーン
“昔の人” だからか、バレエダンサー役なのに、中にはモッサリした体型の人 (失礼だけど) も出てきましたが、
ビッキーを演じるモイラ・シアラーは、手足が長く、ウエストは細く、デコルテも綺麗で、惚れ惚れします。
『赤い靴』で踊る姿はもちろん、なんてことない普段着でも、存在感あって美しい
それに対して、彼女と恋に落ちる、音楽家のジュリアンには、あまり魅力を感じませんでした。 (個人の見解です)
印象に残ったのは、レルモントフを演じる、シブい、アントン・ウォルブルック。
お粗末な英語力の私でも、字幕なしで大丈夫なくらい、抑揚ある話し方の彼。
目も耳も注目してしまいます
若い 2人にイケズするのは、バレエ団のことを考えてのことでしょうが…
可愛い娘を盗られた、父親のような気持ちだったのかもしれません。
もしかしたら、ビッキーに恋心があったのかも?
嫉妬の塊のような、彼の怒りの演技に、心臓がバクバクしました
女性が、恋か仕事か?の選択を迫られる時代。 悲しいけれど、こんな上司は、そこら中にいたのでしょう。
その意味でも、感慨深かったです。
ただ… 『赤い靴』の舞台に尺をとり過ぎ、その後が駆け足になっている気がしました。
舞台が素晴らしくて、どこもカットできなかったのでしょうが、少し残念でした。
この舞台の元になった、アンデルセン童話『赤い靴』の、あらすじを読んでみたところ…
これ、子ども向き? というくらい残酷で哀しい物語でした。
やはり、アンデルセンは深い。