『ロスト・フライト』
【原題】Plane
【製作年】2022年【製作国】アメリカ【監督】ジャン=フランソワ・リシェ
【主なキャスト】ジェラルド・バトラー、 マイク・コルター、 ヨーソン・アン、 ダニエラ・ピネダ、 ポール・ベン=ビクター、 レミ・アデレケ、 ジョーイ・スロトニック、 エバン・ダイン・テイラー、 クラロー・デ・ロス・レイス、 トニー・ゴールドウィン
『オペラ座の怪人』のファントムが、印象的だったジェラルド・バトラー。
シブくなってからは、『エンド・オブ・ホワイトハウス』シリーズが好きでした。
今作も、満身創痍アクションものかな? どうせ既視感あるんだろうな、とあまり期待せずに出かけました。
ところが、
思いの外 ( すみません )、おもしろかった!!
それぞれのパートに、既視感ないことはないですが、ジャンルミックスで…
手に汗握り、胸が熱くなり、幸せな気分にもなりました。
民間航空機の機長が、なんで、あんなに戦闘能力が高いのかは、考えないことにします
あらすじは…。
落雷で電気系統がダメになり、コントロールを失った『ブレイザー119便』は、奇跡的にフィリピンのホロ島に不時着します。
機内で、2人が命を落としたものの、機長のトランス ( ジェラルド・バトラー ) や、他の乗員乗客は、無事でした。
が、不時着した場所は、凶暴な反政府ゲリラが支配する無法地帯で…。
✢ ✢ ✢ ✢ ✢
ネタバレあります。
前半はパニック映画、後半はサバイバルスリラー映画、という感じ。
テンポよく、物語は展開します。
飛行機って、やっぱりいいな。
空からの夜景も素敵です。
最初は、旅している気分でしたが…
よりによって、武装集団がウジャウジャの、あんな所に不時着とは。
一難去ってまた一難
乗客の中には、ブーブー言う人もいましたが、機長や副操縦士、キャビンアテンダントたちは、それぞれの
” 仕事 ” をきっちりしていきます。
更には、移送中だった、殺人犯ガスパールの力も借りることに。
元はフランスの外人部隊にいた彼。
あの二の腕には、否が応でも期待してしまいますが、予想以上の戦闘能力でした。
こういう、皆で力を合わせる展開は、ベタだけど、気持ちがいい
そして、次第に、機長とガスパールの間に、友情のようなものが芽生えてきます。
この即席バディの、威圧感たるや。
乗客に危険が迫り、飛び出そうとした機長を、ガスパールが止めたシーンには、胸アツです
皆をまとめる機長の信条は、
『 1つ 1つ着実に』
的確に指示し、ゲリラにも怯まない。
ラストは、ドアなし飛行機を操縦します。
責任感ある、頼もしいリーダーは、やっぱりカッコ良かったです
眼がギンギンの濃ゆい機長と、涼しい眼の副操縦士との対比もいい。
欲を言えば、東京行きの飛行機なんだから、乗客の中に日本人がいたら、嬉しかったのですが。
それも、“お役に立つ” 剣の達人とかだったら、最高だったのに。 ( 真田広之さんで、妄想しようっと )
脚本のチャールズ・カミングは、元 M16所属だったと、後で知りました。
その辺、精通しているのでしょうね。
続編の『Ship』も、計画されているとか。 今度は、海賊と対峙するバトラーが観られそうで、楽しみです
そして、島に残ったガスパールと、私の右隣で号泣されてた高齢男性の、その後が、気になってしょうがないのでした。