『ドミノ』
【原題】Hypnotic
【製作年】2023年【製作国】アメリカ【監督】ロバート・ロドリゲス
【主なキャスト】ベン・アフレック、 アリー・ブラガ、 J・D・パルド、 ハラ・フィンリー、 ダイオ・オケニイ、 ジェフ・フェイヒー、 ジャッキー・アール・ヘイリー、 ウィリアム・フィクナー
プロモーションで、『どんでん返し』を強調していたので、“騙されるもんか” と妙に力が入りました
が… エンドロールでは、『ハア〜。やっぱりか』と、思わず声が出てしまいました。
タイトルから… 何枚ものピースが倒れる、爽快なドミノ倒しを期待していましたが、ドミノは、それほど関係なかった。
邦題マジックにやられました
あらすじは…。
公園で、一瞬目を離した隙に、娘が行方不明になった、刑事ローク。
そのことで、強迫観念にかられ、カウンセリングを受けています。
ある日、銀行強盗を予告するタレコミがあり、現場に向かったロークは、
そこに現れた男が、娘の行方の鍵を握っていると確信しましたが…。
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少々ネタバレあります。
催眠術? 超能力? 脳ハッキング?
不思議世界が続きます。
これは現実? それとも構築世界?
混乱しそうですが、意外にも、すんなり観ることができました。
視覚効果が得意なロドリゲス監督らしく、操車場のシーンや、歪んだ街が印象的でした。
特に好きだったのは…
◆謎の男を演じるウィリアム・フィクナーの存在感。
一癖も二癖もある人物が嵌ります。
ロングコート姿が、憎たらしいほど、カッコいい。
ところが… 赤ジャケット集団のボスとして、赤いネクタイのスーツ姿になると、なんてことない、胡散臭いオジサン。
何だかんだ言って、見た目って需要だと改めて思いました。
“能力” あるらしい、赤いジャケット集団も、ただのカルト集団に映りました。
◆行方不明になっていた娘ちゃんの、圧倒的な美少女ぶり。
文句なしの知的な美しさ
凄い “能力” があるに違いない、という説得力がありました。
あの子役ちゃん、将来、大物になりそうです。
◆ライフル握る、おじいちゃん&おばあちゃんの迫力。
浮世離れした、あんな老人が、アメリカの田舎町にはいそうな気がしてきます。
広大な田舎の牧場で、熊が出てきても怯まない感じ。 逞しくて笑えました。
続編がありそうな終わり方でしたが…
今作の上映時間は、93分。もう少し時間かけたら、消化不良にならなかったのにな。
あの組織が、どうやって出来上がったのかも、知りたいと思いました。
長過ぎても短過ぎても、文句言ってる我儘な観客で、すみません