『アルゴ』
【原題】Argo
【製作年】2012年【製作国】アメリカ【監督】ベン・アフレック
【主なキャスト】ベン・アフレック、 アラン・アーキン、 ブライアン・クランストン、 ジョン・グッドマン、 ケリー・ビシェ、 カイル・チャンドラー、 ロリー・コクレイン、 クリストファー・デナム、 テイト・ドノヴァン、 クリア・デュバル、 ビクター・ガーバー、 ジェリコ・イヴァネク、 リチャード・カインド、 スクート・マクネイリー、 クリス・メッシーナ、 マイケル・パークス、 テイラー・シリング
『AIR / エア』と同じくベン・アフレック監督作品。久しぶりの鑑賞です。
実話ベースですが…
こんな作戦、ようやるわ~
見つかれば死、という緊迫感にハラハラドキドキしつつ、エンタメとしても楽しめます。
あらすじは…。
1979年テヘラン。イラン革命が激しくなり、過激派グループに占拠された、アメリカ大使館。
52人が人質となります。
パニックの中、6人が逃げ出し、カナダ大使の家に潜伏しますが、身動きがとれず。危険な状況でした。
CIAエージェントのトニー・メンデスは、彼らの救出のため、策を練ります。
なんと、架空の映画『アルゴ』のロケハンで、テヘランにやって来たカナダ人ということにし…。
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事実とは違うところも多々あるそうで。
アメリカ目線で描かれていますし、政府のやり方には疑問も抱きますが、政治的なことは抜きにした感想です。
印象に残ったのは…
◆架空の映画『アルゴ』計画のバカバカしさ。
まさにウソのようなホントの話です。
でも、この作戦が決まってから、映画としては俄然おもしろくなりました。
宇宙をテーマに、ぶっ飛んだコスチュームのキャストが集合… カオス
その気になった映画関係者。
チェンバース (ジョン・グッドマン) ・レスター (アラン・アーキン) コンビが最高です
特に、ジョン・グッドマンが出てくると、笑顔になる法則が発動されるのです。
緊迫感の中の、癒やしということでしょうか。
◆過激派がすぐそこにやって来て、大使館員たちが、大慌てで機密文書をシュレッダーにかけます。
けれど、現地の子どもや女性たちが、山のような紙の切れ端を、1枚1枚繋ぎ合わせたなんて
この頃のシュレッダー、あんなに荒かったのか?と嘆きつつ…
必死に大使館員の顔写真を再現しようとする子どもたちを観ていたら、居たたまれない気持ちになりました。
あんなことより、外で思いっきり遊びたいだろうに
◆堅ぶつだと思えた、6人の大使館員の変身ぶり。
最初は、拒否していた彼らでしたが、他に方法はないと腹をくくった。
カナダの映画関係者に化けるために、必死で経歴を覚えて成り切る。
“らしい” ファッションは、意外と様になっていましたが…
出国審査の緊迫感は、心臓の鼓動が聞こえてきそう
あの空港にいるカナダ人 (ホントはアメリカ人) というのは、それだけで、かなり目立っているのですから。
撮影するのも容易ではないと思われる中東の話を、噛み砕いて観せてくれたベン・アフレック監督。
家族との関係に悩みながら、信念を貫くCIAのトニーとしても、魅力的でした