『ガンパウダー・ミルクシェイク』
【原題】Gunpowder Milkshake
【製作年】2021年
【製作国】フランス・ドイツ・アメリカ合作
【監督】ナヴォット・パブシャド
【主なキャスト】カレン・ギラン、 レナ・ヘディ、 カーラ・グギーノ、 クロエ・コールマン、 アダム・ナガイティス、 ミシェル・ヨー、 アンジェラ・バセット、 ポール・ジアマッティ、 ラルフ・アイネソン
公開当時、予約していたのに、急用で叶わず。初めての鑑賞です。
スローモーションの多様もおもしろく、流血は多いけれど、楽しめます。
監督は、日本びいきなようで。
カタカナ表記の『シリアル』や Tシャツだったり、東映映画風味だったり…
そこかしこに日本を感じ、クスッとしました
国籍や年齢は様々だけど、女性たちが、皆さんカッコいい!!
男性は、ひたすら引き立て役になっておりました
ネタバレあります。
12歳の少女サムの親は、暗殺組織に属しています。
ある日、母親のスカーレット ( レナ・ヘディ ) とダイナーにいると…
突然、襲われて、スカーレットは、行方知れずになります
それから15年後。
暗殺組織のネーサンの元で育った、サム ( カレン・ギラン ) は、凄腕になっていました。
彼女は、新しい武器が必要になり、とある図書館を訪れます。
そこには、アナ・メイ ( アンジェラ・バセット )、フローレンス ( ミシェル・ヨー )、マデリン ( カーラ・グギーノ )
という3人の女性がいました。
サムの幼い頃を知っている彼女たちは、武器を渡してくれました。
ネーサンの指示で “仕事” をしたサムでしたが…
大物の息子も含まれていたことから、組織に追われることに
ところが、別の “仕事” でターゲットだった男の、8歳の娘エミリー ( クロエ・コールマン ) を残してはおけず…
2人で逃げることになります。
腕を麻痺させられたサムは、エミリーの力を借り、古びた建物に辿り着きます。
そこで、サムは自身の母親と再会することができますが…
ほっとする間もなく、追手が大挙して近づいてくるのでした
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逃げ込んだ建物のことなど、ツッコミどころもありますが、爽快感を味わえました
特に好きなのは…
◆キレッキレの、カレン・ギランのアクション
とりわけ楽しかった?のは…
ネオンカラーのボウリング場での、
“3バカトリオ” との対決。
回し蹴りと、ボールを上手く使い、
“3バカ” のポンコツぶりも相まって、おもしろい。
流れる西部劇のテーマも、“3バカ” を観ていると、コミカルに聴こえるのでした
顔を切られ、口から流血していても、キュートな彼女。
生い立ちからか、人間嫌いのような彼女が、エミリーにみせる優しさにグッときます。
◆レナ・ヘディのアクションと、母親としての苦悩。
娘を放置することになってしまったけれど、ずっと見守っていた彼女。
図書館でのアクションには、娘を守ろうという想いが伝わります。
特に、両手に拳銃持って、飛び降りる姿は惚れ惚れしました
◆天才子役との評判通りの、クロエ・コールマンの演技。
腕を麻痺させられたサムに代わって、運転することになったエミリー。
このカーアクションが斬新で、スタイリッシュでした。
もちろん、演出の賜物ですが…
『え?怖いよ』からの、『わたし、運転してる』というエミリーの表情の変化も、わざとらしくなくて流石です。
父親の命を奪ったサム、自分を助けてくれたのもサム。
彼女に対する葛藤も、眼で表現していました
欲を言えば…
折角の、ミシェル・ヨー、アンジェラ・バセットなんですから、
お姉様たちのアクションが、もっと観たかった。
レア物の、ダイナーの制服姿は、嬉しかったけれど
続編があるそうですが、エミリーも再登場するのでしょうか。
両親も親戚もいない彼女は、この後、サムたちと暮らすのかな?
あのダイナーで、アイスたっぷりのミルクシェイクを、安心して飲めるといいのだけど