『キャッチ・ミー・
イフ・ユー・キャン』
【原題】Catch Me If You Can
【製作年】2002年【製作国】アメリカ【監督】スティーブン・スピルバーグ【主なキャスト】レオナルド・ディカプリオ、 トム・ハンクス、 クリストファー・ウォーケン、 マーティン・シーン、 ナタリー・バイ、 エイミー・アダムス、 ジェニファー・ガーナー、 エリザベス・バンクス
60年代への憧れもあり、スピルバーグ監督作品の中でも、特に好きです
とりわけオープニングが大好き。
真似して、消しゴムはんこを作ったほどです。(作りたがり屋なので)
パイロット、医師だけでなく、“音楽ジョン・ウイリアムズ” の所は、ピアノを象っているなんて。
軽快な音楽含め、素敵です
スルスル逃げるディカプリオ。
あたふた追うトム・ハンクス。
『ルパン&銭形警部』はたまた『トム&ジェリー』かよ
スリルと笑いに涙も添えて…
テンポよく、今観てもいい
これが実話ベースで、彼はその後、FBIの協力者になったというのですから、驚きです。
ネタバレあります。
1968年。16歳のフランク ( レオナルド・ディカプリオ ) は、裕福で仲のいい両親と、幸福に暮していました。
ところが… 父親 (クリストファー・ウォーケン ) が事業に失敗
小さなアパート暮らしに慣れた頃、母親が、父親の友人と浮気し、両親は離婚することになりました。
ショックで家出したフランクは、お金に困り、偽造小切手の詐欺をしようと考えます
最初は、うまくいきませんでしたが… パイロットに目をつけたフランク。
高校新聞の記者を装い、知識を身につけ、制服も手に入れます。
そして、パイロットになりすまし、お金を手に入れ、優雅な生活を始めますが…。
偽装小切手を調べていた、FBI捜査官のカール ( トム・ハンクス ) は、とうとうフランクに辿り着きます。
世界を股にかけた、“鬼ごっこ” の始まりです。
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パイロットや医師はもちろん、学校の制服でも、ボタンダウンシャツだけでも画になる、ディカプリオ。
この頃の美しさは、輝くばかり
特に皆様、パイロットの制服に弱いこと、弱いこと
フランクの “才能”は、父親譲りだったのでしょうか?
あの、“ペンダントの技” を真似していたのには苦笑い。
何とか巻き返したいと思っているパパ。
涙をためて息子に話す、クリストファー・ウォーケンの演技に、グッときました
パパに手紙を送り、会いに生き、ママのことを尋ねる。
ジェームズ・ボンドの真似する、まだ未成年のフランクは、ずっと家族を求めていたようです。
“お金さえあれば、こんなことには…” という思いに囚われていたのでしょうか。
お金を手に入れても孤独で、虚しかったのでしょうか。
いつか捕まるかもしれない、という不安も、もちろんあったでしょう。
そんな心の揺れが感じられて、犯罪者なのに、何だか切なくなります
一方、フランクに小馬鹿にされ、幾度となく取り逃がす、カール。
優秀だけど… 詰めが甘い
離婚し、娘は妻の元へ。真面目で心優しい彼も、孤独でした。
クリスマスイヴ。1人職場にいて、フランクからの電話に出るカール。
『誰も、話し相手がいないんだろう』と、フランクを笑いますが…
あなたもですがな、とツッコミたくなりました
犯罪はもちろんダメですが…
頭が良くて器用で、度胸もあるフランクの “仕事ぶり” が徐々に痛快に思えてきます。
ただ、純情なブレンダを、傷つけてしまったのは悲しかった。
今は、アネゴ役が嵌るエイミー・アダムスも、この頃は可憐でした
若くて麗しい、孤独な詐欺師。
片やハット&眼鏡の、はぐれ捜査官。
2人の間に芽生えた、友情のようなものが、ちょっぴり温かい気持ちにさせてくれました