『インセプション』

【原題】Inception

【製作年】2010年【製作国】アメリカ【監督】クリストファー・ノーラン

【主なキャスト】レオナルド・ディカプリオ、 渡辺謙、 ジョセフ・ゴードン・レヴィット、 マリオン・コティヤール、 エレン・ペイジ、 トム・ハーディ、 キリアン・マーフィー、 マイケル・ケイン、 ルーカス・ハーマ、 ピート・ポスルスウェイト




明けましておめでとうございます!!


今年も、細々と映画の感想を書き留めていきたいと思います。

あ、今年こそ、資格の勉強もするつもりです。 ( 今のところ爆笑 )




ダラダラしそうなので、新年早々、今作を観て、自分の頭をこき使うことにしました。


初めて観た時は、設定と映像の凄さに圧倒されましたが… 頭が悪いせいか、理解できず。

もう 1度観て大好きになった、思い出?の作品ですニコニコ



観た人に委ねる終わり方といい、計算され尽くされた世界。


パラドックスとか、無重力とか…

知りたがり心も、くすぐられるのでした。



ネタバレあります。







コブ ( レオナルド・ディカプリオ ) は、ターゲットの潜在意識に潜りこみ、アイデアを盗む、産業スパイ。


彼は、妻モル ( マリオン・コティヤール ) を殺害した疑いで、国際指名手配になっていますが…


いつか、子どもたちの所に戻りたいと願っていました。



ある日彼は、実業家のサイトー ( 渡辺謙 ) から『インセプション』を依頼されます。


巨大企業の後継者ロバート・フィッシャー ( キリアン・マーフィー ) の夢の中に入り、会社を解体するという考えを『植え付ける』というミッション。


それは、不可能に近いものでした。


仲間を集め、計画を進めるコブ。

モル ( の投影 ) に邪魔され、苦戦を強いられますが…。



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夢に侵入し、潜在意識の中に、自分に都合のいい情報を植え付けようとする。


夢が多層になっていて『夢の夢の夢』とか… こんなん、考えるなんてスゴイ。


いや考える人はいるかもしれない。

でも、それを映像化してしまうのが、このチームの素晴らしさウインク



日本、パリ、モンバサ、雪山… セットだとしても、世界各地が舞台。

派手なアクションや、大量に割れるガラスや、溢れる水、音楽も凄い。


CGは、極力少なくしたらしいけど、どんだけ、お金かかってるねん口笛


などと、まずは、構想と舞台の壮大さに感嘆します。



特に好きだったシーンは、アーサーが、宇宙遊泳みたいにホテルの中で、孤軍奮闘するところ。


演じるジョセフ・ゴードン・レヴィットは、『(500)日のサマー』で知りました。


少し、堺雅人さんに似ている彼。

大好きなエドワード・ノートンの、若い頃の面影もあったりしてウインク




そして… 論争にもなったラスト!!

現実世界なのか?夢なのか?


コブのトーテムは、止まりそうだけど、回り続けています。


その時、義父のマイルス教授が一緒でした。教授は、現実世界の人なのだから…… と単純に考えましたが、どうなのでしょうか?


いずれにしても、余韻のある、好きなラストでしたおねがい




もちろん SFとして見応えありますが、親子や夫婦の物語でもありました。


ターゲットのロバートは、父親に関心をもってもらえず、愛されてもいない、と思っていたわけですが…


父親が大切に金庫に残したのは、意外なものでした。


いつもは、胡散臭い ( 褒めてます) キリアン・マーフィーが、愛おしく感じられましたウインク




そして… コブとモルの、悲しいラブストーリーなのかも? とも思うのです。



モルは、コブに『プロポーズの時、あなたは、一緒に歳をとっていくのが夢だと言ったでしょ』と詰ります。


暫く 2人だけの世界にいた彼ら。

モルは、ずっとそのままを望んだ。

でも、そうはならなかった。


コブは、モルに『これは、現実ではない』と植え付けました。

そして、彼女は、“ 現実 ” に戻ろうとはせず、命を落としました。



愛する人を失ったコブは、後悔と贖罪の気持ちに支配されているのだろうか。


自分の夢にモルをしまい込んで、ああして投影を観ているのだろうか。


何だか切なくなるのでしたショボーン




こんな壮大な世界を描く、ノーラン監督の頭の中って、どうなっているのでしょう。


『オッペンハイマー』も、やっと今年、日本でも公開されるそうで。

複雑な気持ちになるかもしれませんが、是非とも観てみたいですウインク