『海辺の家』

【原題】Life as a House

【製作年】2001年【製作国】アメリカ【監督】アーウィン・ウィンクラー

【主なキャスト】ケビン・クライン、 ヘイデン・クリステンセン、 クリスティン・スコット・トーマス、 メアリー・スティーンバージェン、 ジェイミー・シェリダン、 サム・ロバーズ、 スコット・バクラ




『The Son / 息子』に続き、離れて暮らしていた父親と息子の物語です。

大好きで、何度か観ています。
こちらは、救いがありますウインク


かなり拗らせている高校生の息子。
それ以上に父親も、頑固でややこしいタイプなのですが…

そんな一筋縄ではいかない2人が、次第に愛おしくなってくるのでしたおねがい


あらすじは…。



離婚し、海辺のボロ屋で一人暮らしのジョージ ( ケビン・クライン ) は、朝ブリーフ1枚でウロウロするし、犬は放し飼いで…

近所の鼻つまみ者になっています。


元妻のロビン ( クリスティン・スコット・トーマス ) は、再婚して豪邸暮らしですが…

連れ子のサム ( ヘイデン・クリステンセン ) に手を焼いていました。


ある日、ジョージは、20年勤めた建築事務所をクビになり、職場で大暴れします。

しかも、その帰りに倒れ、余命が短いことを知りますガーン


ジョージは、病気のことは誰にも言わず… 
別れた息子と力を合わせて、家を建て替えたいと考えます。


夏休みの間、サムを預かることになりますが…。


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クスリに依存し、高校にもメイクして、奇抜なファッションで通学するサム。

『スター・ウォーズ』出演前の、ヘイデン・クリステンセンの美少年ぶりウインク


アゴのピアスを指して、『鋲を引っこ抜くぞ』と、釘抜きを持ったジョージが言えば…

サムは、『息を止めるぞ』と返します。

やれやれ。全く噛み合わない2人。
こんなんで、家は建つのか?

でも実は、似た者親子で、喧嘩さえも微笑ましくなってきますウインク


ジョージは、自身も父親とわだかまりがあったと、サムに話します。

サムは『どうしていいのかわからない。俺は死人同然だ』と打ち明けます。

母親にはわからない、男同士の会話が、少しずつできてきます。

何だかんだ言っても、ジョージもサムも、根はいいヤツなんです。
お互い、素直になることができればいいのですがショボーン



キーワードのように『ハグしてあげて』『ハグしたい』『ハグしていい?』…
何度も “ハグ” が出てきます。


特に終盤、ジョージが、いろんな人にハグするのは、死が近づいている彼からの、“ありがとう” に思えて、グッときますえーん


いつも眉間に皺ある、ケビン・クラインですが、この時の笑顔は穏やかで、心の嵐が鎮まったようでした。


男女や年齢問わず、日常にハグがある生活っていいな、と思ったりもしました。



人は変わることもある。
人を変えることもある。

それを思い出させてくれる物語ウインク


海と一体化したような素敵な家も、
『後悔しても何も未来は開かない』
という台詞も、きっといつまでも忘れないと思いますおねがい