『ウォーク・ザ・ライン /
君につづく道』
【原題】Walk the Line
【製作年】2005年【製作国】アメリカ
【監督】ジェームズ・マンゴールド
【主なキャスト】ホアキン・フェニックス、 リース・ウィザースプーン、 ジニファー・グッドウィン、 ロバート・パトリック、 ダラス・ロバーツ、 シェルビー・リン
若い頃の、ホアキン・フェニックス主演作です。
この前観た、『ナポレオン』とは全く違い、フラフラしていて、威厳はありません。 ( まあ、どちらも、世話が焼ける人物ではありますが )
どんな役柄でも、存在感あるのは流石だなあと思います。
実在のカントリー歌手 ジョニー・キャッシュ ( 1932年〜2003年 ) と、
彼を支えた 2人目の妻 ジューン・カーター ( 1929年〜2003年 ) の物語。
失礼ながら、そのお二人は、存じ上げませんでした。
なので、再現具合いは、よくわからないのですが…
演じるホアキン・フェニックスと、リース・ウィザースプーンの歌声が素適でした
物語は、ジョニーの幼い頃から始まります。
父親が呑んだくれで、貧しい彼の家では、息子達も働き手でした。
ある日、“ 出来のいい ” 兄が、“ 仕事中 ” の事故で、命を落とします。
その時、ジョニーは父親から酷いことを言われ… その言葉がずっと彼を苦しめます。
この設定には、否が応でも、『スタンド・バイ・ミー』を思い出してしまいます
成長したジョニーは、軍隊に入ることになりますが…
子役から、いきなりホアキン・フェニックスに変わり、“ 成長が著しくて ” 面くらいました
帰還後の暮らしは、上手くいかず。
昔から讃美歌が得意だった彼は、自ら売り込み、バンドでデビューします。
やがて頭角を現し、デビュー前から憧れていたジューンに出会い…
妻子がいるのに、彼女に夢中になっていきます
彼女が振り向いてくれないと、お酒やクスリに溺れ、愛想をつかした妻子は去り…
孤独な彼は、どんどん荒んだ生活になっていきます。
スターなのに、料金が払えず、電話まで止められるとは。 やれやれ。
確かに弱い男性ですが…
兄の死と、それにまつわる父親の言葉に、囚われているのは切ない
兄リバーを亡くしている、ホアキンが演じるのは辛かっただろうと、想像してしまいます。
ジューンが素敵でした。
お酒でヨレヨレのバンドメンバーに『まっすぐ歩けない男たち』と言える、カッコよさ
彼女の家族も、ジョニーにクスリを辞めさせようと協力してくれました。
ライフル持って売人を追い返すのは、頼もしいやら、おかしいやら。
何より、オートハープを弾きながら歌う、リース・ウィザースプーンの声が、可愛いかったです