『恋のためらい /
フランキーとジョニー』
【原題】Frankie and Johnny
【製作年】1991年【製作国】アメリカ【監督】ゲイリー・マーシャル
【主なキャスト】アル・パチーノ、 ミシェル・ファイファー、 ヘクター・エリゾンド、 ネイサン・レイン、 ケイト・ネリガン、 ジェーン・モリス
ロマンティックな花市場のシーンや、浄化されるような名曲『月の光』
フランキーの微笑みも素敵です
これだけでも観て良かったな、と思いました。
けれど… 30年以上も前の作品だからか、描かれている男性像が、古めかしく感じられました
ネタバレあります。
ジョニーは出所したばかり。
何とか『アポロ・カフェ』というダイナーで、コックとして働けることになりました
固い瓶の蓋でも軽々開けるフランキーは、そこで働くウエイトレスです。
ペラッペラの制服でも、素敵に着こなす美しさ。そして気立ての良さ
一目惚れしたのか? ジョニーは、フランキーに何度もアプローチします
最初は、相手にしなかったフランキーですが…
同僚のお葬式や送別会で、ジョニーを見直すことになり、気持ちが傾き始めます。
するとジョニーは、すぐにプロポーズ
でも、恋にためらうフランキー。
ジョニーに辛い過去を告白します。
彼女は、以前付き合った男性によって、身体も心も傷ついていたのでした
それがなんだと言う、ジョニー。
ラジオから流れるのは、彼がリクエストした、ドビュッシーの『月の光』でした
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たぶんジョニーは、一途で真っ直ぐで… フランキーの過去も包みこむ、“優しい男性” として描いているのでしょう。
そう思われる方が、多数なのかもしれません。 演じているのが、アル・パチーノですし。
けれど私には、ジョニーの気持ちが、恋というより…
自分の寂しさをフランキーで埋めようとしているようにみえ、身勝手に感じられました
( 正直言うと、ゾゾゾとするくらい気持ち悪かった。個人の見解です )
人は、やり直すことができると思うけれど… あまりに焦りすぎです。
別れた奥さんを不幸にしたことは、忘れてしまったの?
フランキーの前に、店の他の女性とも関係してた彼。今後もあり得る
経済的にも、不安しかないでしょ。
( このままじゃ、うちの可愛いフランキーが、苦労しそうやん )
アル・パチーノは大好きですが、ジョニーは、好きになれませんでした。
ミシェル・ファイファー演じる、素敵なフランキーなら… もっと相応しい男性と巡り合えそうなのに、と思ってしまいます。
過去など気にせず、幸福になってほしいと思わずにいられません
そして… 楽しそうな店だけど、料理は期待できそうもないのでした