『トレーニング デイ』
【原題】Training Day
【製作年】2001年【製作国】アメリカ【監督】アントワン・フークア
【主なキャスト】デンゼル・ワシントン、 イーサン・ホーク、 スコット・グレン、 エヴァ・メンデス、 シャーロット・アヤナ
以下、ネタバレあります。
おもしろい話をしろと、初対面から感じ悪いアロンゾ、ビビるジェイク。
馬鹿にしたようなアロンゾの『アハハハ〜』という笑い声が響きます。
つかみはオッケー
最初は、アロンゾに尊敬の眼差しのジェイクでしたが、徐々に不信感を抱いていきます。
薬物所持の若者たちを発見し、逮捕するのかと思いきや、アロンゾは、彼らから薬物を巻き上げます
そして… 『麻薬捜査する者は、麻薬を知り尽くさなければ』と、ジェイクに吸えと命令します。
ジェイクが『そんなことしたらクビになる』と断ると、拳銃で脅します
( はあ?逃げろジェイク!! )
泣きそうになりながら、仕方なく吸引したジェイクですが… これは完全な罠でした
目も虚ろなジェイクですが… 少女がレイプされそうになっているのを発見し、駆けつけます。( いいぞ )
何とか犯人を取り押さえたところ、アロンゾがやって来ます。
今度こそ逮捕するのかと思いきや、少女を逃し、彼はレイプ犯から薬物を巻き上げるのでした。
驚くジェイクでしたが… この時、少女の学生証を拾ったことが、後でジェイク自身を救うことになります
最悪だったのは、薬物の売人ロジャーの逮捕劇という名の殺害事件!!
彼とは、Win-Winの関係だったアロンゾですが…
ロシアンマフィアと揉め、お金が必要になったため、ロジャーのお金を狙ったのです
床下から出てきた400万ドル!!
その一部を山分けする警官たち。
ジェイクは、断りますが、アロンゾは『お前の分も預かっとく』と懐に入れます。( なんやねん )
そして、何とロジャーを殺害し、同僚に怪我をさせるアロンゾ
これは彼のシナリオ通りでした。
ジェイクが、ロジャーを殺害したことにし、同僚と口裏合わせをします。
ジェイクに薬物を摂らせておいたから、上に真実を話せないだろう、という魂胆です。( 卑怯だ〜)
『俺は絶対だ』と勘違いしたアロンゾ。暴行や脅迫やら、捜査令状の捏造やら… 悪事を重ねます。( 忘れそうですが、これは1日の出来事です )
どうしてアロンゾは、こんなにやりたい放題なのか?
アブナイ地区では、逮捕を見逃してやり恩を売る。そして、検事や警察の上層部にも、彼と通じる者がいるのでした
そして、知り過ぎたジェイクは、エルサルバドル系のギャングの家に連れて行かれ… アロンゾの指示で、殺されそうになります
が… あの助けた少女が、ギャングの親戚だったことがわかり、危うく難を逃れることができました。
( このシーンはビビリました。情にアツいギャングで良かった )
このことで、今まで怯えていたジェイクの、アロンゾへの怒りが爆発
彼の所へ向かうのでした。
“俺は、この地区の王だ”と思っていたアロンゾですが、住民たちは、ただ怯えて従っていただけで…
実は、哀しき裸の王様でした
売人のロジャーが、ジェイクを見て『昔のお前のようだ』とアロンゾに言うシーンがありました。
彼も、以前は正義感ある警察官だったのでしょうか。何かのきっかけで、悪事に手を染めてしまった…。
彼のジェイクを見る眼が、時々優しかったのは、昔の自分の姿と重ねていたのかもしれません。
どうしようない男だけど、何だか哀れになるのでした