『切り裂き魔ゴーレム』

【原題】The Limehouse Golem

【製作年】2016年【製作国】イギリス【監督】ファン・カルロス・メディナ【主なキャスト】ビル・ナイ、 オリビア・クック、 ダグラス・ブース、 ダニエル・メイズ、 サム・リード




前に観た『フロム・ヘル』は、“切り裂きジャック” の話だったし…
ゴーレムって?と、前情報なしで観たところ…  時系列が前後していて、
ぼんやりした頭を、フル回転することになりました爆笑


19世紀のロンドン。
連続猟奇殺人事件が起こり…
老刑事キルデアが担当となります。
というか、押し付けられますえー

現場に『傍観者であれー加害者と同等の血を流させることになる』というメッセージを残した犯人。
キルデアは『犯罪を防げぬ者は、犯人と同じだ』という挑戦状だと解釈。
事件解明に静かな闘志を燃やします。
(たぶんチュー)


彼は、図書館の本に書き込みをした人物が犯人では?と推理します。
『芸術の一分野として見た殺人』
という題名の本だなんてびっくり
犯人は、文学や芸術の素養がある人物なのか?

何とか、容疑者の筆跡鑑定がしたいキルデア。手がかりを探し…
夫に毒薬を飲ませたとされ、牢屋にいる、女優リジーに協力を頼みます。
自分の無実を認めさせたい彼女は、
覚えていることを語ります。


目ぼしい容疑者は、4人。
哲学者のカールと、作家のジョージの
2人は白。 役者のダンは、灰色。
一番怪しいのは、リジーの夫だった、脚本家のジョンです。

ジョンは、すべての書類を処分し、毒薬を飲んで亡くなりました。
筆跡がわからないようにして、罪を悔やんで自殺したのか?
と、思われましたが…。


終盤、思わぬ展開に。
犯人は、酷い環境で生きてきて、自力で道を開いてきた人物でしたショボーン
でも… どうしてあんなことをしたのでしょう。

最後に漏らした『名を残して死んでいきたい』という言葉…
騒ぎ立てるだけで、助けてくれない世間への復讐だったのでしょうか。
動機なんてないのかも。
何とも哀しい、猟奇殺人犯でしたえー


低予算なのが見え隠れするし、スリラーとしては弱めですが… 
どんより暗い、退廃的なロンドンの裏通りの感じは出ていました。

でも、水曜日の夜に観るものではなかったかな口笛