『アムステルダム』

【原題】Amsterdam

【製作年】2022年【製作国】アメリカ【監督】デビッド・O・ラッセル

【主なキャスト】クリスチャン・ベール、 マーゴット・ロビー、 ジョン・デヴィッド・ワシントン、 ラミ・マレック、 アニャ・テイラー=ジョイ、 ゾーイ・サルダナ、 テイラー・スウィフト、 ロバート・デ・ニーロ



ここにもあそこにも、スター登場。
自由を求める人たちと、欲にまみれた人たちが描かれていました。
美術や衣装も素敵です。
オールドファッションを纏った、
マーゴット・ロビー、 アニャ・テイラー=ジョイ… まさに美の競演ラブ


第一次大戦中、アムステルダムで出会った3人。
医師のバート、後の弁護士ハロルド、看護師?でアーティストのヴァレリー。
『何があってもお互いを守り合う』
という絆を結びます。
少年少女みたいな掛け合いと、ワチャワチャが楽しくて… このパートをずっと観ていたくなりました爆笑
が、妻のいるバートがアメリカに帰ることになり…

それから10年以上経って…
1930年代のニューヨークで、殺人事件の容疑者にされてしまう、バート&ハロルドびっくり
事件の真相を調べていくうちに、ヴァレリーとも再会します。 
そして… 陰謀に巻き込まれていくのでした。
    ✣ ✣ ✣ ✣ ✣

以下、少々ネタバレあります。

ニューヨークに帰ってから…
上流階級の妻の父の病院を追い出され、
ダウンタウンで、負傷した退役軍人の治療をしているバート。彼自身も、心と身体に大きな傷を負っています。
自作の薬の安全性は如何にえー

差別に負けず、弁護士となったハロルド。腕っぷしも強く、バートとは助けられたり助けたり。友情は続きます。

姿を消したヴァレリー。
人脈もお金もありそうですが、
謎めいた彼女は何者なのか?
美しさに見惚れ、そのぶっ飛んだアート作品に苦笑しつつ…
もしかしたらスパイ? などと頭をよぎりましたが… はてさて。
3人の絆はどうなるのでしょうか?
恋模様も気になります。

そして、やっぱりデ・ニーロ様。
この “将軍” 役ができる人、そうそういないでしょう。『命をかける』という演説に痺れましたおねがい

ずっと気になったこと。
誰も彼も、目を大きく見開くのですが…
義眼のバートを意識して?
ヴァレリーのアートに関係している?
不穏を醸し出す演出なのでしょうか。
ラミ・マレックの “しつこい目”が特に印象的でした。

コミカルな友情パートも、緊迫の陰謀パートも、と欲張ってどちらも薄味になった気もします。 けれど…

基本ポンコツでふわふわ、ヨレヨレでふらふら、時には渋く、たまにスイート、傷だらけの背中、何より久々の歌声…
いろんなクリスチャン・ベールが観られたので、私は大満足でしたおねがい