商品企画がダメな会社は、ニッチ商品とアイデア商品の違いが分かっていない。
日比恆明氏の「下請けをやめてニッチをめざせ!!」では、隙間商品とアイデア商品の違いを次のように紹介している。
隙間商品
・社会が必要とするもの
・特殊な道具、機械
・比較的高価である
・その商品がなければ困るプロ、企業がある
・ニッチ企業が製造する
・長期的に販売できる
アイデア商品
・外観が目新しいものが多い
・一般性があり、家庭用が多い
・比較的安価である
・あれば便利であるが、なくても困らない
・大企業でも製造することがある
・流行のある一過性のものが多い
中小企業診断士一次試験のマーケティング科目で「製品ライフサイクル」があったのを思い出して欲しい。
アイデア商品は、一過性で一般性が高いものが多いため、短い期間のライフサイクルの製品を常に投入し続けなければ収益性を維持することができない。また、開発費を早期に回収しなければならないため、資金繰りも厳しくなる。
一方ニッチ商品は、長い期間の製品ライフサイクルが可能であるため、一度市場に出てしまえば、開発費の回収を急ぐ必要はなく、販促費も軽減できるため収益性が高い。まさに中小企業もしくは個人事業主向けである。
繰り返しになるが、ダメな会社はニッチを狙うつもりで製品やサービスの開発を行うが、正確に「ニッチ」を定義していないため、単に競合他社が引き受けたがらないような手間がかかる一方で薄利の製品やサービスの供給に甘んじることになっている。
そういう下請け仕事から脱したいという企業や個人事業主は多くいるはずだ。次回のYTDセミナーはそういう方に対して役立つセミナーとなるだろう。
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開催日時:6月29日(土) 18:15 - 20:45 (21:00から希望者で懇親会を開催します。)
場所:豊島区民センター(コア・いけぶくろ)第5会議室 (池袋駅から徒歩5分)
参加費:2,000円 (懇親会参加者は、+3,500円。)※当日受付にてお支払頂きます。
セミナーの詳細&申込は、以下をご確認ください。
http://kokucheese.com/event/index/90375/
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※講師プロフィール
日比 恆明(ひび つねあき)
弁理士・日比特許事務所。ニッチ企業研究の第一人者。
中小企業が生き残る道は隙間商品を製造することを理念に、脱下請け企業の支援を展開。
マスコミに一切載らない隠れた超優良中小企業を取材してきた経過で、中小企業が生き残る道は隙間商品を製造することであると結論づけ、単品商品で年間売上が1~5億円でありながら、粗利が6~7割のヒット商品がどのように生み出されてきたかを研究。
アイデアが生まれた原因、商品がヒットした理由、事業化の構想などを分析してきた。
●著書:
『下請けやめてニッチをめざせ!!―不況知らずの超優良企業』(ウエッジ社発行)
『大商談―これが“見本市”だ!』(ウエッジ社発行)
『日経ベンチャー』誌で平成15年 9月より一年間『ニッチのつわもの』を連載。
●ブログ:
日比 恆明のニッチでリッチ
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