乙武洋匡さんの所謂「イタリアンレストラン入店拒否事件」について | 中小企業診断士グループ“YTD”のブログ

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しんしんです。

乙武さんの所謂イタリアンレストラン入店拒否問題について、藤沢数希氏の解釈が面白い。案外、同行した女性が今回の事件のキーかもしれません。私もサイドストーリーを作ってみました。

以下はあくまでも妄想です。

藤沢氏は、「英梨」を守る乙武さんの復讐というストーリーで話を組み立てていましたが、「英梨」の視点からこの事件を整理してみたいと思います。

英梨さんと乙武さんの会食は何度もあることではなく、滅多に無いチャンスであったことは乙武さんのブログの中から伺うことができます。つまり、英梨さんにとっては、伴に外食する機会は彼とより近づくための絶好のチャンスだったと言えます。

折しも乙武さんから行ってみたいレストランがあるということで、英梨さんは誘いを受けることになりました。もしかしたら、英梨さんの方から「良さそうなレストランがあるから行ってみませんか」と誘ったのかもしれません。いずれにせよ、誘う相手ならいくらでもいるであろう乙武さんにとっては、車椅子で入れるかどうかなど、わざわざ下調べをする気にはなれなかったのだと思います。

一方、英梨さんにとっては、今回のお食事は絶好のチャンスです。この時を逃すと次がいつ来るかはわからない。このチャンスは絶対にモノにしたいでしょう。もしかしたら会う前に美容院に行ってきたくらいの準備をしていたかもしれません。

適当な場所で待ち合わせをして、2人はお店に向かいます。普段は介助を兼ねて付き人もいるようなのですが、その日はいません。英梨さんにしてみたら夢の様な時間だったと思います。いざ、店についてみると、入り口の様子からして車椅子のままでは入れないことがわかりました。

しかし、こんなことで今日のデートを中止することはできません。この店に入れなければ、乙武さんから「じゃあ別の機会にしよう」と食事自体を中止されてしまうリスクもあります。英梨さんとしては店の人に多少無理をしてもらっても乙武さんに入店してもらわなければなりません。

とは言え、物理的に英梨さんが乙武さんを背負って階段を上がるのは無理だし、危険です。介助を頼むために乙武さんをビルの前で待ってもらって、英梨さんは店に向かいました。「『乙武』で予約していますが、手伝ってもらえませんか」と接客も兼ねているお店のオーナーに頼みました。あの「乙武」さんの依頼を無下に断ることはないだろうと。

英梨さんの依頼に、職人肌のオーナーは「有名人だから」という理由で、特別扱いはできないと応えました。オーナーと若いスタッフの2人でお店をまわしているため常に人手は不足しています。そのため、車椅子で来る方は事前に伝えることを店のルールにして、ホームページでも告知しています。乙武さんだけを例外にしたら、次に障がい者の方がと突然来店した時にも同じように対応しなければなりません。

しかし、英梨さんにとっては唯々諾々とお店のルールに従うわけにはいかなかったのでしょう。「あの乙武さん」と食事ができる唯一無二の機会です。そう簡単に引き下がれません。しばらくの間、口論があり、英梨さんは「泣きながら階段を駆けおりて」きました。

さすがに、有名人をそのまま帰すわけにも行かず、オーナーは階下に降りて説明を試みます。職人肌のオーナーの無愛想な対応は、逆に乙武さんの心に火を付けたのでしょう。それが、あのツイートの原因となりました。
60万人のフォロワーへの影響力は想像をはるかに上回るものでした。大臣までが答弁することになるとは、さすがに乙武さんもオーナーさんも思わなかったでしょう。


以上、妄想です。


中小企業診断士は、今回の事件を単なる接客上のトラブルではなく、危機管理の問題として見なければなりません。乙武さんではなくても、無名の障がい者の方がツイートすることで同様の炎上が起こることも考えられます。顧問先のお店の作りを見て、受け入れが難しいような建物の構造をしているのであれば、障がい者の方が突然、訪れた時どのように対応すべきか、シミュレーションをしておくべきでしょう。

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