▶︎ mybest 初めての靴磨きアイテム8選

こんばんは、明日からようやくお休みを頂けてハッピー靴aholicです❣️拙ブログは「革靴初心者の方」に向けた、ビギナーズブログですので、久々に原点に戻ろうという記事です。


さて、本日の記事は以下の通りです。


緊急事態宣言の中、今までお靴に興味が無かった方や、新社会人の方たちが暇つぶしがてらにこちらの記事を読んでくださるととても嬉しく思います❣️

今回は「初めての靴磨き❣️」です❣️YouTubeなどの動画の方が分かりやすいかもですが、敢えてのブログ記事の「文字で伝える」事に拘りを持っている昭和オヤジの意地を汲み取ってもらえれば幸いです❣️


①  今回のお靴はこちら❣️


今回のお靴は、Timberland(ティンバーランド)というアメリカに本社がある、カジュアル洋品全般を扱うブランドです。

ちなみにこちらのお靴は2015年にアウトレットで8,000円ほどで購入したお靴になります。


こちらのお靴は購入以来、汚れることが予想される日や雨の日などタフな使用に耐えてきましたが、クラック(ひび割れ)などもなく、私の足を守ってくれました。

今や馴染みに馴染みきって少し緩めのフィッティングですが、余りにも楽すぎて手放せません。そろそろソールのラバーも替えなければなぁ、という状態です。


酷使&乾燥による色抜け↑があったり…


こういった擦れキズ↑もありますが、お手入れで綺麗にしてあげたいと思います。



②  ホコリ落とし&シューツリー


まずはお手入れの第一歩は、柔らかめのブラシ(馬毛ブラシ)でホコリを落としてあげます

ホコリが着いたまま、布でゴシゴシしてしまうと革にも良くないため、日々履き終わった後も片足10秒でもホコリ落としのブラッシングをしてあげるとお靴にはGOODです❣️


ホコリ落としが終わったら、シューツリーを入れてあげますが、左右で明らかにお靴の形が変わった事が分かるかと思います❣️

よく「靴のハンガー」という表現もされますが、屈曲部のシワを伸ばし、シワ部分のお手入れがしやすくなるだけでなく、履き終わった後のお靴に数日入れておくと、お靴の形も悪くなりにくいのがメリットです。

あと木がお靴に籠った湿気を吸い取ってくれるという効果もなくはないですが、シューツリーの素材や加工法によっても多少違いがあると思いますので、ここでは割愛致します。


③  汚れ&古いクリーム落とし


さて、ここからは女性のスキンケアでいうところの「洗顔」にあたる作業、汚れ&古いクリーム落としです。お靴の汚れはカビの原因になったり、古いクリームは酸化して革に悪影響を与えたり、またクリームを重ね塗りしすぎると古くなったクリームが革に沈着して返って革を傷める原因になりますので、お手入れする時は必ず行う作業です。

女性の方なら特にお分かりかと思いますが、仮に疲れ切ってお化粧を落とさず寝落ちしても、翌朝に「洗顔」をせず、その上から重ねてお化粧をされないと思います。「洗顔」に近い作業としてはその例で男性にもお分かり頂けるかと思います。


ちなみに汚れ落とし(クリーナー)には水性の汚れに強いものや、油性の汚れに強いものなど様々ありますが、今回は一般的によく使われている左のクリーナーを使ってみます

ちなみにこの3つは、左が水性に強い汚れ落とし、真ん中が油性にも強い汚れ落とし、右が一切合切のものを落とす汚れ落とし(使用には注意と経験が必要なので敢えてのお勧めはしません。)と言われています。


では、実際に汚れ落としをします。コットンのTシャツなどを使いやすい大きさに切っても良いですし、専用の汚れ落とし用の布も販売されています。

二本指にファサッと乗せて、クルクルと指に巻き付けます。私はいつもこんな感じで適当に巻いています。

カッコ良い布(もしくはネル生地)の巻き方はBrift Hの長谷川裕也さんの著書などに載っていますので、ご参考にされるのも良いかもしれません…(私は手抜き磨きの達人ですので…笑)


クリーナーを指につけます。ベタベタにならない様にしましょう。色の薄いお靴などは一気に水分を吸うと色むらになったりシミになったりする事があります。

これは後のクリームの塗布の時も同じで、少量を何度かに分けて作業する方が安心な気がします。


お靴をサラサラサラっと撫でる様に汚れ落としをしますゴシゴシゴシやガシガシガシは禁物です。優しく撫でるだけで、汚れや古いクリームはきちんと布についてきます。

何回やるかは決まっていませんが、初心の時によくやるミスが「布に何もつかなくなるまでクリーナーをかける」事です。何事もやり過ぎは禁物で、少々布に色が残っていても問題ありません。ちなみに今回は私は各パーツ2回(周)程度の汚れ落としです。


向かって左の足がクリーナーをかけた方です。少しマットな質感になっているかと思います。


これで両足の「洗顔」が終了です。


④  乳化性クリーム塗布


ここから保湿と栄養補給です。先程の汚れ落としや古いクリームの行程を「洗顔」に例えましたが、今回の行程はお肌でいうところの美容液の働きをするものです。

靴磨きの用語ではその美容液は「デリケートクリーム」や「乳化性クリーム」や「油性クリーム」と言われます。ざっくりと簡単に言うならば保湿メインは「デリケートクリーム」、ツヤだしメインなら「油性クリーム」、その中間が「乳化性クリーム」と考えるととっつきやすいかもしれません。


デリケートクリーム乳化性/油性クリーム」というお手入れが多いかと思いますが、今回は非常に保湿にも優れたクリーム(Brift HのThe Cream)を使いますので、デリケートクリームはカットします。

こちらのお靴は色抜けも気になるので、茶色のクリームを使おうと思います❣️


クリームは指で革の感触を確かめながら、体温を利用し革に塗り込むのもひとつですが、今回は手が汚れるのがイヤな方もいらっしゃるかと思いますので、ペネトレイトブラシというクリーム塗り込み用の小さなブラシを使います。

先程のクリーナー同様、少量を何度かに分けて塗り込む事がポイントですが、塗り込んだ後、お靴がベタベタしていたら塗り過ぎだと思って下さい。(後のブラッシングとから拭きをしっかりすればリカバー出来ますのでご安心を)


向かって右のお靴にクリームを塗りました。最初は点々と何ヶ所かにクリームを乗せて、そこから素早く一気に全体に塗り広げていく方法もあります。この作業を両足に行います。


⑤  ブラッシング&から拭き


さぁ、ここからが一番楽しい作業です。お靴が光る瞬間で、私はこの行程で靴磨きにハマりました。沼の入り口です 笑笑

クリームを全体に塗り込むのに毛が少し硬いブラシ(豚毛ブラシ)を使います。これはクリームが一番毛に残りますので、ざっくりとお靴の色ごとにブラシを使い分けます。私は4色(黒、濃茶、薄茶、赤茶)に分けています。


ブラシの動きはお靴に真っ直ぐ垂直に、大きな動きで「ザッザッザッザッ」とブラシをかけていきます。

さぁ、ここら辺でお気付きになりましたか?そうです、私は生粋の関西人ですので擬音が多いのです❣️ちなみにこの作業は力強くやってもらっても構いません。豚毛で革を傷付けまくったという話は「あまり」聞きません。

しっかりブラッシングをすると、ここでお靴がピカっと光り始めます❣️


ブラッシングの後はしっかりとから拭きをしてあげましょう❣️先程と同様、布を指に巻き付け「サラサラサラっ」と丁寧にお靴を愛でる様にから拭きをしてあげます。

この作業はお靴に吸収されなかった余分なクリームをとってあげる事が目的です。お靴全体がサラッとした手触りになるまで優しくから拭きをします。

お靴にクリームが余分に残るとそのベタつきにホコリが引っ付きますので、一見するとお靴が綺麗に光っている様に見えますが、その後に余計に汚れがつく事になります。


⑥  完成❣️


さて、これでヒモを結び直して完成とします❣️


先程の色抜けも補修され…↓


キズも程よく隠れ…↓


全体的なツヤも蘇りました❣️


お靴にとっては、高い安いがのみが大切なのではなく、お手入れがされているか放置されているかの方が重要な問題です❣️


⑦  まとめ


お手頃価格のお靴も愛情たっぷりで育っています。どうですか?少し貫禄のあるお靴に見えませんか?

是非、皆様もこの連休でご自宅にあるお靴をお手入れしてみて下さい。もしクリームがご自宅になければ、手で丁寧にホコリを払い、古くなったTシャツでから拭きだけでもしてみて下さい❣️きっと違いが実感出来るはずです。

ちなみに今日ご紹介した道具は、記事冒頭の「初めての靴磨きアイテム8選」にも掲載してありますので、是非ご覧下さい❣️


さて、ラストに告知です❣️

まずは、革靴イラストレーターの山本麻衣さんの運営されているmi pintura(ミ・ピントゥーラ)さんが、可愛い壁紙のダウンロードサービスを開始してくれました❣️


私のiPhoneもiPadももうこちらの壁紙を利用しています。色の種類も豊富ですので、是非サイトをご覧下さい❣️


そして次の宣伝は、この度開業1周年を迎えた「いとの靴磨き屋」さん❣️の伊藤由里絵さん❣️

今月のLS&Dという雑誌でインタビューページがあります❣️今月発売のLS&Dは女性革靴愛好家にかなり特化した号で、とても興味深い記事がたくさんありました❣️


日本の革靴メーカー、chausser(ショセ)山本教子さんの記事や、服飾ジャーナリストの飯野高広さんの記事など、Instagramでやり取りのある方々の素敵な革靴愛をのんびり読む休日も良いかもですね❣️

次は上手く写真が撮れたら「ハイシャインをしてみよう❣️」の記事でも書いてみましょうかね❣️



次回以降の記事予定

◯お靴体重別選手権
◯冬なのにこれ買いますか?
◯Tricotさん2足買い①
◯Tricotさん2足買い②