Xの「データ共有とカスタマイズ」が変更されました | 牧村しのぶのブログ

牧村しのぶのブログ

漫画家牧村しのぶのブログです。
新刊、配信情報、創作関連の記事を投稿しています。

テーマ:

Xの「データ共有とカスタマイズ」の文面が変更されているのに今朝気づきました。(いつ変更されたかは未確認です。)

 

変更前は

Grok

継続的なサービス向上のため、XではXのポストに加えて、Grokでのユーザーのやり取り、インプット、結果をトレーニングと調整の目的で利用することがあります。これは、やり取り、インプット、結果が、サービスプロバイダーのxAIとこの目的で共有される可能性があることも意味しています。

変更後は

Grokとサードパーティコラボレーター

公開データに加えて、GrokおよびxAIでのやり取り、インプット、結果をトレーニングと調整に利用することを許可します

Xは、GrokやxAIが開発した他のAIモデルをトレーニングおよび調整するため、ユーザーのX公開データに加えて、X上のGrokにおけるユーザーのやり取り、インプット、結果をxAIと共有することがあります。これは、ユーザーエクスペリエンスの継続的な向上に役立てられます。詳細はこちら

 

となっています。詳細をクリックすると

Xヘルプセンター「Grokについて」のページが出ます。

https://help.x.com/ja/using-x/about-grok

「XまたはxAIは私のデータを販売しますか?」という質問に

「いいえ。私たちはあなたのデータを販売しません。」と回答しています。


ただしこれは利用規約ではありません。

 

xAIの画像生成モデルは独自開発ではなく、Backforest Labsの開発したFlux.1をGrok2に統合しています

 

つまりデータはFluxのトレーニングに使用されると理解して良いかと思います。xAIの開発した別のモデルにも使用するということです。今後どうなるかはわかりません。

Flux.1はデリケートな画像や誤解を招く可能性のある画像を含むリアルな画像を作成できる高性能のモデルです。ビッグテックのコンテンツモデレーションに批判的なイーロン・マスクの選択です。倫理的な問題を重視する人は、デフォルトではオン(同意)になっているチェックボックスをオフにした方が良いと思います。

 

なお訴訟についてもAI規制法が成立しているカリフォルニア州からテキサス州に移転したことで、ユーザーとの紛争にはテキサス州の法律が適用されることに変更されています。それ以前の23年9月29の規約改定では「ユーザーは集団訴訟、集団行動、または代表訴訟に原告またはクラスメンバーとして参加する権利を放棄することに同意する」とされています。訴訟だけでなく抗議行動への参加も放棄することになっています。

 

私は著作物を公開するアカウントは削除しています。戻るつもりはありません。完全に撤退してしまうとなりすましなどの問題が生じる恐れもありますので、巡回用アカウントは残しています。

Blueskyユーザーが激増しても、Xにもロム専や裏垢で残る人が多いので数は減っていないようです。