AIだけでなく合成CSAMは規制すべき | 牧村しのぶのブログ

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NCMEC(全米行方不明・被搾取児童センター)は、報告されたCSAMから被害児童を特定し保護しています。ウエブサイトでCSAMの被害児童の年齢や性別の傾向を見ることができます。

  • CSAMは女児の被害が多い。
  • CSAMの被害児童は思春期前が多い。
  • 男児は女児より露骨な虐待やひどい虐待を受ける可能性が高い。
  • CSAMの被害男児の年齢は女児より低く思春期前が多い。
  • オンライン誘拐の被害児童の78%は女児、15%は男児、残りは不明。

 

被害児童の大部分は女児ですが、そのうち盛んに取引されているCSAMに映っている児童2734人の37%は男児、9%が乳幼児、思春期前が58%という統計もあります。

男児は特に低年齢の被害者が多くなります。

 

年齢が低く抵抗できる腕力のない児童は男児も被害に遭いやすくCSAMが盛んに取引されていることが読み取れます。

haveibeentrained.comで見た印象と一致します。男児の被害者が思ったより多く、認知されていないように見えました。

女性だけを被害者と考えるべきではありません。


違法な写真を売買している投稿者のオフ会にも男性5人、女性2人が参加していました。女性も加害者です。こうした人々は罪悪感を持たず被害者の安全には関心がありません。

 

男性に処罰感情を向けても、反動で女性を非難しても、何の役にも立ちません。男女ともに被害者になり加害者にもなります。

被害者を救うことを優先して考えるべきだと考えます。

 

AIによるCSAMを合法としたままでは、写真と判別するのに時間がかかり、画像の削除や被害者の発見が遅れます。また過学習により特定の被害者の顔が復元される可能性がありますし、LoRAを使えば狙って復元することもできます。性被害の再生産になります。被害者でない児童の画像で合成CSAMを作り新たな被害を増やすことにもなります。AIだけでなくPhotoshop等でも同じことができます。

合成CSAMは規制すべきだと考えます。