ビッグテックの提供するアプリで児童ポルノが拡散 | 牧村しのぶのブログ

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イラスト保護ツールGlazeを使う人が増えています。DL版もありますが、PCのスペックが高くないと時間がかかります。

Caraというイラスト投稿プラットフォームに登録すると、画像をアップする時自動的にGlazeをかけることができます。

こちらの記事をご参照ください。

 

イラスト、写真保護ツールMistも一般公開されました。無料版はどなたでも使えますが、有料版Mist2はLoRAに効果がありますのでお薦めします。イラストレーターの方は勿論のこと、写真を無断で使われたくない、ポルノに加工されたくないという方にもお薦めします。

 

AI登場以前から児童ポルノはネットで共有されています。ダークウエブで売買されていますが、誰でも簡単に写真を共有できるGoogleやAppleのアプリが10万回以上DLされたそうです。規約では児童ポルノの取引は禁止されています。しかし写真共有アプリの形で審査を通過し、その中で児童ポルノや盗撮画像が提供されていました。実態を取材し明らかにした連載記事(22回)をぜひお読みください。

抗議を受けて児童ポルノや盗撮画像を取引していたアプリ「アルバムコレクション」は今年1月31日にようやくサービス終了となりました。しかしプラットフォームの一つがなくなっただけで、すでに別の場で取引は続いています。その上に生成AIを利用したポルノも加わっているのが現状です。AI生成物も実在する児童がモデルになっています。性的搾取の追認になり、児童のイメージが再現される恐れもあります。特定の児童のLoRAも作れます。これをモデルが非実在だから合法だと認めることはできません。児童ポルノとして法規制を求めます。

 

ビッグテックは規約ではポルノの生成は禁止していますが、現実には利用者が規約を守らず野放しになっていることは、写真共有アプリの場合と同様です。利用者の行動を予測できなかったとは思えません。技術開発はしても安全設計は不充分なまま、全責任を利用者に丸投げし、被害者は拡散し続ける画像を削除することもできず、企業は利益を上げて責任は負いません。

 

こうした文章を書くだけでも反AIといわれますが、規約はポルノを禁止しています。嫌がらせも中傷も差別も禁止のはずです。

推進するなら規約を意味のあるものにしてください。