LoRAやi2iを使う嫌がらせは生成AIの規約違反 | 牧村しのぶのブログ

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画像保護ツールGlazeはUChicagoデータセンターの冷却の問題のため一時的に停止しています。Glaze、NightshadeのDL版もオフラインになっています。

復旧をお待ちください。

 

保護ツールは他にもMist(emamori)があります。誰でも会員登録できるようになりましたのでご利用ください。

無料で使えます。有料版はLoRAにも効果があるということですので、私も登録しました。

https://emamori.com/registrations

使用した写真です。それほどノイズが目立たないのでSNSの投稿には充分使えると思います。

 

無断で使われたくないという人に対して、お前の下手な絵なんかいらない、と暴言を吐きかける人もいます。

さらに相手に嫌がらせ目的で作品をLoRAやi2iで模倣して送りつける悪質な利用者もいます。

 

LoRAもi2iStable Diffsionで使うことができます。特定の作品に似た作品のバリエーションを作れますが、他人の作品を使うと著作権侵害になる恐れがあります。しかし人気の作品を使う人が多く、嫌がらせ目的で特定の作家のLoRAを作る悪質な利用者もいます。自衛のため匿名でSNSを使う作家も多くなっています。

 

Stable Diffsionの利用規約には「他人の名誉を傷つけ、中傷し、またはその他の嫌がらせをする」ために「モデル」または「モデルの派生物」を使用しないことに同意する、とあります。つまりLoRAやi2iを使った嫌がらせは規約違反になります。

違反する方が悪いことは明らかです。

抗議する被害者を反AI呼ばわりするのは詭弁です。

 

先日も書いた通り反AIというレッテルは嘘で、許諾を得たデータセットを使ってほしいという人がほとんどです。権利問題のないクリーンなモデルができれば利用者は増えると思います。しかし電力と水を大量に使う環境負荷の大きさが問題として残ります。

 

著作権の問題だけ論じれば足りるということはありません。
しかしそれが未解決ですので集中して書いています。知的生産をAIに委ね一元的に管理される社会では個人は無力です。