背景も無断利用に抗議されることがある | 牧村しのぶのブログ

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人物ではなく背景なら、AI生成イラストを自由に使って構わないと考える人はいます。

 

しかし過去実在の店舗がアダルトゲームの背景に外観を利用され抗議した例があります。

著作権侵害にはなりませんが、背景は差し替えられました。

 

漫画の編集部はこうした抗議を恐れて背景にも神経を使います。

ハッピーエンドの物語なら聖地巡礼もありますが、バッドエンドや殺人事件のミステリーの場合は、実在の企業名や屋号を出すと

イメージダウンになることもありますので、気を使います。

 

例え背景といえども、アダルトゲームやポルノ、カルトの広告、マルチ商法のポスター、ネオナチのバナーなどに使われたい人はあまりいません。生成AIに使われれば用途を選べません。

受け入れない人がいるのは当然です。

背景を従属したコンテンツとして扱うのは誤りです。

 

先日上げたLT変換の背景は写真通りに仕上げた作例ですが、使う時は屋号を変えるなどの改変を加えます。

店内はまた別の資料を使い、迷惑にならないようにします。

 

改変を加える前

改変後

 

改変前

改変後

改変前

改変後

 

喫茶店で待ち合わせる、会話する場面は多いのでいくらでも素材が欲しいところです。閉店した店もよく使います。

 

ただ通り過ぎるだけの場所なら、実在のロゴやキャラが見えてもメインでなければ著作権侵害になりません。街の風景はそのまま使っても大丈夫です。