生成AIは教育現場では大きなチャンスになる
と報道されています。
生成AIに反対する人は自分たちの身につけた技術が古くなるのを恐れている、と相変わらず見下すコメントが流されています。
これは事実に反するネガティブキャンペーンです。
多くのアーティストが使うAdobeも独自生成AIベータ版を公開し、好意的に受けとめる人が増えているようです。試作する人もいます。頭から恐れて使わないというわけではありません。Adobeのデータは原則著作権問題をクリアしており従来の画像生成AIより安心感がありますが、他人の作品の無断転載や生成AIを使用した投稿など違法性のあるデータも依然含まれています。
さらに厳格に、生成AIの学習における著作物の使用は事前に著作者から著作物の使用許可を得るオプトイン方式とすることを求める提言もなされています。これなら無断転載が学習されてしまう心配はありません。オプトイン方式を支持するアーティストは頭から生成AIに反対しているわけではありません。
第一絵描きが本気で生成AIを使えば描けない人を突き放すことは間違いありません。
無断で学習するのは新しくて、事前に許可を得るのは古いというなら、技術の問題でなくただ他人の権利を無視したいだけです。
本日の画像生成AI試作品をお見せします。
ラファエル前派のミレーの「オフィーリア」と、画像生成AIを使って作った二次創作です。
AI Bing image creator
プロンプトを細かく書き込みましたが、何とか見られるのはこれ1枚でした。現時点では多分誰が作っても本物に及ばないと思います。
同じラファエル前派のウォーターハウス「シャロットの女」
AI Bing image creator
AI Adobe Firefly
こちらも難しく、近づけるにはまだ呪文が足りないようです。
修正すれば漫画の中に絵画の入った額を描く時に使える程度にはできています。
データに問題がなければ画像生成AIは補助ツールとして使えると思っています。
例えばアシスタントがいない時に、市販されている背景素材ではなく自分だけの背景を短時間で作ることができます。
またカラーやカットのアイデアが浮かばない時に、AIに案を出してもらって参考にすることもできます。テキスタイルを作ることもできます。その気になれば絵の描けるアーティストが一番巧く利用できると思います。
学校現場でのAIの利用は、イラストの著作権が問題になるのと同様に子供のデータの取り扱いが問題になるはずです。
情報はお金になります。そして流出すれば人権問題になります。
預けっぱなしでどうでも良いということにはなりません。
結論を押しつけるつもりはありませんが、署名運動の呼びかけをご一読下さい。
「学校現場での生成AIの利用は子供達の情報をデータセットとして生成AIに取り込む必要があるということを意味します。
成績、音声、表情、文章、その他様々な情報を生成AIの調整つまり学習データとして搭載する必要がありAI開発会社に子供達の膨大な情報を引き渡すことになります。
子供達の表情や音声や筆跡や文体、成績や身体の記録等も全てが対象です。」
ぜひ全文をお読み下さい。
「児童を守るために、学校現場での生成AIの使用を禁止してください」