妻と同じ名を持つ彼女。


美しく、かつ意地悪い所まで同じとは。


見えない力によって遠い地へ来てしまったけれど、早く離れなくては…


しかし私を慕う幼い娘には逆らえない。


なんだろう、これは。


すまない。当分、あの地に眠る君達のもとへは行けそうにないよ。


この地の君達は私に夫、そして父親にと願ってくれた。


なのにあの日、僕の兄を見捨てられないという君の手を離してしまった。


3年後、異国で母を亡くした娘は妹を連れていた。


美しく、心優しき人へと成長する君達はもう大丈夫。


過ごした時は短くとも密な幸を有難う。