4月1発目の旅人生活、8泊9日の最終日、伊勢市の朝です。

 

今回は新人研修3日間の後、名古屋に移動泊、翌早朝に鳥羽市に移動してMQ戦略ゲーム2日間に参加、翌日の調整日(夜にEQオンライン勉強会あり)を経て、昨日がEGセミナーという日程でした。

 

春は桜が綺麗なのは嬉しいのですが、一方でまだまだ寒暖の差が激しく、とりあえず身体に異常ないことが最低条件という仕事をしていると体調管理が一番のポイントだったりします。

 

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熱がある訳でも体調が悪いわけでもないのですが、なんとなく風邪をひいたらどうしよう・・・不安な気持ちになり、よくわからないけどビタミン剤を飲んだり、温かい風呂に入って身体を温めたり、パワーをつけようとボリューミーな食事を摂ったり・・・というような生活になります。

 

日々感じることですが、この「不安」っていう感情は色々と厄介ですね。

 

関与先さんとのセッション(対話の時間)で、よく出る言葉の一つが、この「不安」です。

・先行きの見えにくい社会状況

・自分がきちんとやれているかどうか

・ 自分がどう評価されているか

・自分自身と家族の現状や将来像などなど、

 

不安の種は尽きないようです。 

 

そのような話になった時にお伝えしているのが「不安って自分自身が生み出して いるんですよね」ということ。不安は何かがあってもなくても勝手に自分自身が 創り出していることを説明すると驚く方が多い印象があります。 

 

例として山道を歩いていて熊が出そうな不安を感じるとした・・・なんて話をします。

この時点では「熊が出そう」というだけで、まだ熊は出没していません。 要は熊が出そうだなぁという雰囲気(気なので何も存在していません)に自分が勝手におびえているんですよね。その不安が的中して実際に熊と出くわすと、それが熊という実態を以って恐怖に代わる訳です。 

 

先行きの見えない社会状況などは実際に起こっていることは何もないし、もっと 言えば先行きなんて期待値に過ぎないので、そもそも何もない訳です。周りから の評価も同じで「何となく良く思われていないんじゃないか」「何となく期待さ れるほど出来ていないんじゃないか」という根拠(実体)のないものに対する感情です。

 

 「良く思われていないんじゃないか」という不安を解決するには、その人に「自 分のことどう思っていますか?」と質問すればよいのですが、それを提案すると 「そんなことをして相手に嫌われていることが分かったらショックじゃないです か」(=相手の反応が怖い)というようなリアクションが返ってきます。

 

漠然とした自分の中にしかない不安が相手の反応という根拠のある実体になることを 恐れる訳です。 

 

プルチックモデルでは不安と恐怖は同系列に ありますが、自分の中ではこれは違う系統では ないかと考えています。

 

 

実体・対象物の有無という点で系統が違うという意味です。

 

 対象物があるのであれば、それを排除すれば その感情は解消されますが(解除や破壊というのは同時に公開や悲しみなどの別の感情の要因にもなり得ます)、不安の場合は対象物がない ので、自分自身の心(あるいは頭)の中で解決するしかありません。

 

 「要は気持ちの持ちよう」ですが、セッションにおいては「不安の要因を具現化 することで、何が不安なのかを明確にしていく」という作業を行っています。こ れによって自分の中での気持ちの切り替えが少し容易になる方が多いように 思います