皆さま

 

今日は全国的に雨じゃあな。場所によっては激しく降るところもあるようなのでお出かけの際には気をつけてのぉー。

 

さて、気がつけば月城さん&海乃さんのラストデーまで後2週間じゃあな。

日々、観劇される方や学生の団体まで楽しませているようで、最後の最後まで輝き続けられるのだろう。

 

退団公演のお芝居の舞台は19世紀のイギリスじゃな。ヴィクトリア女王の治める時代はあらゆる面で発展をし、まさに「大英帝国」として世界に名を轟かせた時代じゃあ。

 

そんな華々しい時代に起きる様々な人の思惑が絡み合うんじゃあな。

 

そもそも現在はそんなことないが、この頃は同じキリスト教でもプロテスタントとカトリックで対立がは激しく。国政にも大きな影響を与えていたんじゃあ。

特にイギリスは元々4つの国に分かれていたんじゃあ。

それぞれの国に君主おり、それぞれにこの2つの派閥争いをしていたんじゃあ。

 

特にイングランドとスコットランドは長い間、戦いを繰り返しておった。

その代表となるのが、16世紀後半のエリザベス1世とメアリー・スチュアートのじゃあな。

この2人は従姉妹同士だったにも関わらず、異なる宗派を信仰していた。

 

それが結果的に周りの人間たちの影響もあり対立し、最終的にはエリザベス1世がメアリー・スチュアートを処刑するんじゃあ。

手紙を交換ほど仲良かった時代もあったのだが、宗教革命や国の情勢により2人は別々の道を歩むことになるんじゃあ。

しかし、結果的にはメアリー・スチュアートの息子ジェームズ1世がエリザベス1世の亡き後に王位を継承しスコットランドとイングランドの君主となるんじゃあ。

エリザベス1世は生涯未婚を貫き、子孫を残さなった。彼女はこうなることは分かっていたのでないかと思う。

息子もこの世から消し去ることも可能だったのにそれをしなかった。

むしろ自分の亡き後も国が諸国と戦えるようなまでの国の国力を大きくしている。

ジェームズ1世にスコットランドとイングランドの統一を託したんじゃあな。

 

彼女なりのメアリー・スチュアートへの罪滅ぼしだったのではないかとわしは思う。

その後のイギリス王室は彼の血が流れている。

それは同時にエリザベス1世の血よりもメアリー・スチュアートの血の方が濃ゆく流れていることになるんじゃあ。

 

様々な神を祀ることに抵抗がない我々にはなかなかこの辺りの宗教戦争は理解しづらいところだが、今も世界中で宗教による戦争が起きている。

 

それだけ、宗教とは長い歴史の中で人間の奥深いところまで関わっているんじゃあ。

 

そうやってみるとこの作品も少し違って見えてくるのではないだろうか?

 

残り2週間、彼女たちが元気に舞台に立ち続けて大階段を笑顔で降りてきてくることを心から願う。

 

それでは

 

 

 

 

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