皆さま

 

今日は日本海側を中心に大雪警報がでており東京でも夕方から雪予報になっておる。

皆さまお帰りの時はきをつけてのぉー。

わしは、絨毯にコーヒーをぶちまけてしまい、婆さんの怒りを買ってしまい絶賛反省中じゃあ。

絨毯の色が茶色だったのがせめてもの救いじゃあ。

 

さて昨日は雪組の全国ツアーの画像がアップされ、そして本日一部配役が発表された。

まさに、美の共演。2人とも顔立ちがはっきりとされているのでどうなるかと思っていたが、なるほどって感じじゃあな。

さてさて、どのような駆け引きをしてくられるのか楽しみじゃあな。

 

本日は、15日からスタートする望海さん主演の『イザボー』について観劇される方の時代背景や人物相関図を書いていきたいと思う。

 

まずイザボーと聞いて分かる人はいるじゃろうか?日本ではなかなか馴染みのない名前じゃあな。

ではジャンヌダルクが仕えた王の母親と聞けば少しはイメージがついてくるのではないだろうか?

 

そう、この物語はイングランドとフランスによる百年戦争の時代の話じゃあ。

※日本では室町時代当りじゃあな。

エリザベス1世やばら戦争よりも前の話じゃあ。

 

百年戦争と言っても100年間ずっと戦争していたわけではなく、休戦を挟みながらの戦争じゃあ。

では、そもそも百年戦争って?と思ってしまうと思う。

 

簡単に言えば、フランスの王位継承権争いをイングランドとフランスで争ったんじゃあ。

 

ん?!フランスの王位継承権に難でイングランドが口の出すのか?という疑問が出てくるかと思う。

 

ちょっとわかりやすいように相関図を作ったので見てもらえるとよいかと思う。

 

 

フィリップ4世には3人の子がいたんんじゃあ。この時代の王位継承は男子のみで女子には認めらえていなかった。

フリップ4世の死後、長男のルイ10世が継ぐも彼は早くに亡くなり、その弟が継ぐもそれも亡くなり一番下のシャルル4世も早くに亡くなってしまったんじゃあ。

それぞれ男子の子がいなかったためにここで直系の後継ぎがいなくなってしまったんじゃあ。

 

そこで2人に王位継承は絞れることになる。それがフィリップ4世の弟の息子に当たるにあたるヴァロワ伯フィリップとフィリップ4世の孫にあたるイングラン国王エドワード3世じゃあ。

孫と甥とでは、孫の方が一等親近いことになる。

 

ここで問題になるのが、フランスでは女子の王位継承は認められていない。しかし、その娘から生まれた息子が王位継承権を持つことできるという理屈は成り立たなくない。

 

しかも、フランスではこれまで長い間男子に恵まれており、このような問題が起きなかったのではっきりとした法律がなかったんじゃあ。

 

しかし、フランスとイングランドとでは長い間敵対関係にあったことと、エドワード3世がまだ成人に達していなかったことで、甥のヴァロワ伯フィリップがフィリップ6世としてフランス王に即位したんじゃあ。

 

ここで全てが終われば百年戦争は起きなかっただが、残念ながらそう簡単にいかないじゃあな。

成人し力をつけてきたエドワード3世はフランスとの間で起きたガスコーニュ紛争が起きた時にフランス国王に挑戦状を叩きつけて全世界のこう宣言するんじゃあ。

 

『自分が戦うのは単にガスコーニュ候の権利も防衛するためだけではない。若年のために不法にも拒否された、フランス王位を奪回するために戦うのだ』

 

ここでもう一つ問題なのがガスコーニュはフランス国内にあるイングランド領であり、フランスとしてはここを奪回したいじゃあな。逆にイングランドとしてはここを拠点にフランスを自国に組み込みたいという考えがあったんじゃあ。

1346年にエドワード3世は大軍を率いてフランスに進軍する。イングランド軍有利で進んでいたが、1347年にペストが大流行して戦いは小休止となるんじゃあ。

 

イングランド軍優位で進んでいたところにシャルル5世の活躍の中、盛り返していたところに病で倒れたんじゃあ。

 

そして、1380年戦争が開始されて44年にわずか11歳でシャルル6世は王位に即位するんじゃあ。

 

そして彼の妻となるのが、今回の物語の主人公でフランス史上もっとも嫌われてた王妃イザボー・ド・バヴィエールじゃあ。

 

さて、彼女のことについて書いていこう。

シャルル6世とイザボーの結婚はシャルル6世の叔父であるブルゴーニュ公フィリップ・ル・アルディーによる政略結婚じゃあ。

この時のブルゴーニュ公は当時もっとも権力を誇る王族でシャルル6世へおおきな影響を与えていた。

 

イザボーが生まれたヴィテルスバッバ家はドイツのバイエルン地方を発祥とするヨーロッパの有力な君主の家じゃあ。なので彼女はドイツ人なんじゃあな。

 

彼女は少女時代にミュンヘンのリュドウィスブルク城で過ごし、念入りな教育を受けておりラテン語も十分に理解できた。彼女の趣味は鳥や花を愛でて、それを育てることだった。

 

そんな彼女に一つの縁談が持ち上がったんじゃあ。シャルル6世の軍に加わりイングランドとの戦いに参加していた叔父のフレデリックが国王の叔父たちと世間話をするうちに、適齢期の娘を持ってないかと訊ねられるんじゃあ。

フランス国王の妻を探しており、できればバイエルン人と結婚させたい。その話を聞いたフレデリックは自分の兄に美しい娘がいることを話すんじゃあ。年齢も13,4歳とちょうどよいと話になったんじゃあ。

 

すぐに戻ってフレデリックは兄のエティエンヌに話をするじゃあ。しかし、彼はフランスでの暮らしや娘の置かれる環境などを考えてなかなか了承しなかったんじゃあ。

 

この点からも彼女が大事に育てられていたことが分かる。

しかし、フレディリックは諦めずに兄を説得するんじゃあ。そして兄が折れたんじゃあ。

 

フレデリックがイザボーを連れて家を出るときに彼女にいとおしそうに接吻をしたんじゃあ。

 

この時からイザボーの波乱の人生が動き出すんじゃあ。

 

そして彼女に会った彼女も一目で彼女を気にいるんじゃあ。

 

2人はお互いを想い幸せな日々を過ごしていたんじゃあ。

 

シャルル6世が発狂するまでは本当に仲摘むまじい夫婦だったんじゃあ。

 

まさにこの時からイザボーは異国の地でだれの後ろ盾もない中を自分を守らないと行けなくなるんじゃあ。

 

なんの権力も与えられておらず、求めまれることは王位継承のある男子を1人でも多く産み成人させること。

 

自分を守り己の欲に忠実に生きることで彼女はフランス史上もっとも嫌われる王妃へと姿を変えていくんじゃあ。

 

 

 

 

 

 

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