続いてはST問2。

 

この問題も基本DXで…先端技術。

 

ただ…攻めのDXだけではなく、守りのDXでも大丈夫だと例が言ってくれている。あ、そうそう。問1も守りのDXでも大丈夫。

 

攻めのDXなら…顧客との接点、(新たな)顧客体験価値など顧客について書くところは令和3年問1、令和4年問1と同じ。(製品やサービスなどの)新しい価値について書くのも両問題に同じ。

 

守りのDXなら…令和元年問1と同じだけど…ビジネスモデルが変わることが必須になる。そこをうまく表現できるかどうか。単純に、作業時間の短縮だけでは厳しいと思う。題材的に。

 

具体的な事例でいうと…結構、添削で指摘させていただいた「AI-OCR」は…今回は問1も問2も難しいと思う。絶対ダメというわけでもないけれど…かなりの表現力が必要になる。避けるのが無難だと思う。基本認識率上がるだけだからな。一方、口座開設の本人確認のオンライン化(これも書いている人多かった)は、うまく持っていけば大丈夫だろう。守りのDXではなく、攻めのDXがベスト。これは新規顧客の獲得、新たな価値(利便性確保)に結びつけることができるかどうかがポイント。

 

いずれも、かなりの数を添削したから…これでいろいろ指摘されていた人は書けたんじゃないかな?

 

 

この問題なら…A評価のポイントは次の点だと思う。

 

1)顧客、顧客との接点を具体的に(設問イ)

 

ここを定量的な数値(市場規模、潜在的顧客数、獲得見込みの顧客、顧客との接点に関する時間など)を書けた人は、かなり安全圏にいると思う。おそらくここに数値は出ていない論文がデフォルト。ただし、攻めのDXでここに新規性がある人のみね。守りのDXの中には、書かなくてもいいケースもあるから。

 

2)収益の獲得方法(設問イ)

 

新商品、新サービスだと販売価格、原価などを定量的に。さすがにここは定量的に書いている人はいると思うので、その中に入るように。これも該当者のみ。

 

3)投資費用(設問ウ)

 

設問ウでは投資費用が求められている。また「当初の要件との乖離を想定して」という部分は初。これは単に柔軟性を持たせればいいというだけ。SAの過去問にはあった視点だけど、技術的な視点ではなく、その技術のコスト面。

 

初出題だけど…クラウドの採用、スモールスタートのような例が出ているので、それを定量的な費用とともに書けばいいだけ。初期費用とランニングコストに分けて詳しく書けばいいだろう。

 

4)投資効果は?

 

特に求められていないのし、経営層ではなく事業部門への提案なので「投資効果」として書く必要はないけれど、設問イで新規顧客の見込み数と収益の獲得方法を書いたときに、投資効果の効果の部分を書いておけば、他の受験生にかなり差をつけることができる。

 

「3年で回収できる」とか「NPVが…」とか根拠のない誰でも書けるものではなく、設問イで求められていることにしっかり反応すれば、きちんとシミュレーションした内容にできるので、そこまでしておけばベスト。

 

この問題も、これぐらいで十分だと思う。

 

令和3年問1、令和4年問1で添削を受けていた人はいけたんじゃないかなと思う。A評価とっていなくても、指摘されてあがいていた人は、そのあがきがプラスになっているはずなので。