あくまでも感想です。

 

 

過去問題では,あまり見かけないタイプの問題なので「新規の問題」だと考えていいと思う。新規の問題だから,かなり合格ラインは低くなるはず。多少のミスが入っても,チープなありきたりな内容でも,下記のポイントさえ押さえられていれば合格論文になると思う。

 

 段落分け,段落タイトルの例

 

1.プロジェクトの概要と事業環境の変化に伴う計画変更の  要求

1.1  プロジェクトの概要と目的(400)

1.2  事業環境の変化(200)

1.3  計画変更の要求の内容(200)

 

2.事業環境の変化への対応

2.1 機会を生かす対応策(300)

2.2 脅威を押える対応策(300)

2.3 確定させた計画変更の内容(400)

 

3.実施状況及び変化への対応の評価

3.1 計画変更の実施状況(400)

3.2 評価(400)

 

 

 設問ア

 

・PJ概要は「準備しておいた」やつをそのまま

・目標ではなく「目的」が問われている。開発システムで何を狙っているのか?(例:競争力強化)

 →具体的に書けるかどうか。

  例:リードタイムを○日にすることで競合他社よりも…

・事業環境の変化

上記の目的に対して,それを阻害する外部環境の変化を書く

  例:競合他社が○日を上回る…

・計画変更の要求の内容

上記の事業環境の変化に対して,顧客側が何をどうしたいのかを具体的要求として書けるかどうかがポイント。

  例:競合他社の△日をさらに上回る仕組み…

 

いつからいつまでのどんな計画でプロジェクトを遂行中,いつ,どのような環境変化を察知したのか?それにより,どんな要求事項が出てきたのか? 時間軸をしっかり説明できていることと…

 

②具体的な「KPI」(数値込み)で「目的」を書くことができていれば設問アはOK。

 

但し,問題文にあるような「事業環境の変化」がトリガでないとダメだと思う。単にユーザが変更要求を上げただけならまずい。

 

問題文の例以外でも「他社で重大なインシデント発生からのセキュリティ強化」や,「新技術の導入要求」と関連付けて書くこともできると思う。

 

 設問イ

 

・機会と脅威を考える時,いずれもプロジェクトチームにとってのものになっていることに注意。チームの成長の可能性が機会,混乱と生産性低下の可能性が脅威。

 

問題文の例のように「短期開発を迫られる」ことで発生する機会と脅威(問題文の例)で書ききることも可能だと思う。具体的に書くことができれば。

 

機会に対する対策,脅威に対する対策のいずれも設問アで書いた「今がいつ」なのかを明確にし,それにプラスする施策として…いつからいつまで誰が(何人かで)何をどうするのか?を,読み手に計画がイメージできるレベルで書く。

 

そして「確定させた計画変更の内容」のところで,それぞれの施策を,元々のスケジュールを書いた上で,その計画にどう組み込んだのかを書く。

 

「コスト調整,スケジュール調整」の有無は定量的かつ明確に。

 

時間軸をはっきりとさせ,新たな施策を元々のPJのどこにどのように組み込んだのかを,読み手が把握できるように説明できれば,設問イは問題ないと思う。

 

 設問ウ

 

設問イで書いた計画変更について,結果どのようになったのかを対応付けながら書くだけ。計画通りに進んだという結果でも何ら問題はない。

 

設問イに書いた「コスト調整,スケジュール調整」がどうなったか?

 

評価に関しては,機会がちゃんとキャッチできたかどうか,脅威については,その対策で防げたかどうか。両方とも問題無ければ「問題無かった。高く評価している」で大丈夫だと思う。

 

 まとめ

 

PJの目的→環境変化→目的の達成が危ういので計画変更要求→それに対して機会と脅威を明確化。それぞれに対応策を講じる。この一連のストーリに矛盾が無いこと

 

設問イで「新たな施策と計画変更の旧・新の差異」が明確に表現できていること

 

上記2点をクリアしていれば大丈夫だと思います。