先日,秋の情報処理技術者試験が終わったので…2022年の秋向けの2冊(PMとDB)の刊行に関する打ち合わせを行いました。

 

 

こちらからは…2021年秋試験の内容を見た感想と,次年度版の目玉を説明。もちろん,試験制度やシラバスが変わる可能性を想定しながら。もうイメージはできているので。

 

先方からは,希望のスケジュール感を。

 

結果,PMもDBも…かなり強化します。今以上に。もっともっとよくなるので,さらに満足してもらえると思っています。

 

刊行予定は3月初旬予定。受験を予定している人は…期待して待っててください。それまでは春試験に全力を!

 

 

 

前回の売れ行きや翔泳社の業績

 

それと…打ち合わせの時には,売れ行きや業績を聞くようにしているので,今回も確認してみました。

 

特に今回は受験者がコロナ前の半分強になったので,大幅に販売数を落としているんじゃないかと覚悟していたので。

 

でも結果は…ほぼ前回並みだったらしいです。大健闘したようですね。

 

業績の方も問題ないそうです。良かった,良かった。貸し倒れになることは当面ないとのことなので(笑)。

 

 

電子出版

 

電子出版についても意見を交わしました。

 

ハッキリ言って,僕の出している試験対策本は…電子は想定していません…。

 

というのも…そもそも,情報処理技術者試験の勉強は,電子だと学習効率が悪いと思っているからです。なので,そんなに力を入れていないのです。

 

合格するためには,絶対に,物理的な紙の書籍を使うべきだと考えているんですよね。絶対に。

 

これは…古い人間だからとか,紙に慣れちゃってるからとかではなく…記憶効率に違いがあると思ってるからです。

 

感動や印象を得るだけでいい「読み物」や,理解を深めたり納得したりする「専門書」なら良いんですが…「記憶」が主目的の参考書では…

 

 

電子は完全に2次元ですからね。リフローなんか使った日にゃ,目に映る映像が異なってしまうし…。

 

その点書籍だと…本の厚さとともに記憶できるから三次元(立体)になるし,それによって自然と体系的に記憶できるし,見開きページを固定の映像として脳に送ることもできる

(僕は,この点を凄く大事にして書籍を作成しているので,それを最大限に活かせる)。

 

これらが記憶のインデックスに付加されるのが大きいと思うのです。

 

 

 

電子は,どうしても二次元なので…体系化する場合に,意識しないといけないから…ワンアクション遅くなる…というか,記憶するのにワンテンポ遅れるというか…うまく表現できないのですが…その結果,記憶を維持する時間が短いような気がするのです。

 

記憶が弱いというか…記憶を取り出すインデックスが少ないというか…

 

スマホだと1画面の情報量が少ないので,せっかくの眼で記憶する部分が活かせないし。

 

加えて,”自然に(無意識に)記憶する” って部分を,上手く活用していかないと…時間がいくらあっても足りないし,何より脳が疲れちゃいますからね。

 

電子の方が携帯性が良くて隙間学習しやすいというメリットも,テレワークが増え自宅で学習することを考えたら…書籍の方が…ね。

 

 

もちろん,電子は電子で良いところもあります。

 

書籍という立体物を利用して,体系化しながら記憶したあとに…その記憶を維持強化するには向いているのです。その場合は,ランダム化も二次元であることも…強化につながるからね。

 

でもそれだったら…書籍の補助ツールとして連動するコンテンツ(全く別のコンテンツ)でないと意味が無いし…

 

ということで…今回も電子書籍はこれまで通り(固定ページ)です。ただ,書籍の補助ツールと連動するコンテンツの方は,個人的に作成することにしました。こちらは僕のYouTubeで公開します。これまで通りだけど,これまで以上に有益なものを。

 

なので。

 

電子書籍を利用する人は,少なくともタブレットかPCで。加えて,本当に紙でなくても記憶効率が高いのかどうかを,再度熟考してみましょう。

 

で,移動中の隙間時間に勉強したいという人は…自宅用の書籍をメインに,電子も買うといいかなと。

 

 

 

 

…と,まぁ…こんな感じで方向性のすり合わせをしました。

 

試験制度やシラバスが変わるかどうかも,常時アンテナを張りつつ,大阪に帰ったら早めに着手します。

 

 

あ,そうそう。

 

出版社に「2022年度春試験は,受験生大幅アップかも?」っていう予測も伝えたんですよね。

 

あくまでも現時点での予測ですけど。

 

根拠は,僕が個人的にやってるオンライン講座の申し込み状況。今回は,これまでにないくらい…申し込みが多い。現時点の過去年度比(2019年より前は秋との比較)ですが。