プロジェクトマネージャ試験まで,あと2週間とちょっと。

 

何度も言うけれど…僕は,他人を守るための努力をしている人は…本当に偉いし,凄いと思っている。

 

この資格って…ステークホルダーに対する交渉力を高める努力の一つですからね。

 

 

 

 

でも…時には,自分にとってのメリットも考えてみてもいいんじゃないかな?

 

自分のことしか考えない人には言いたくないけど,他人のことを先に考えてしまう…心優しい人には,そう言いたい。 

 

ということで…今回は,自分にとってのメリットを考えてみた。

 

 

 

そもそも

 

マネジメントスキルって…

 

ザックリ言うと…人を使って仕事をする能力のことで,その対象者数が多ければ多いほど”大きな仕事”になるし,難易度も上がるので…

 

マネジメントスキルの高さ=成し遂げた仕事の大きさ=管理対象者数の多さ という側面を持つ。

 

でも,その一方で…次のような側面もある。

 

・自分の成果=仕事の大きさ/関与人数=自分自身の成果は関与人数分の1になる(すぎない)

・自分の能力以外の要素が成功要因になる(仕事が大きければ大きいほど,その確率は高くなる)

 

なので…大手企業であれば,確かに大きな仕事の実績はあるだろうけど,その分,優れた組織のバックアップや優秀な部下の存在もある。意思の疎通もスムーズだろうし…

 

往々にして,他人は”実績”よりも,その”実績を上げた要因”を見るからな。過去ではなく,次に成功できるかどうかが重要なので。

 

 

だから

 

ドラマなんかでよく見るシーンにあるよね。

 

超大手企業で部長職まで上り詰めて,数千人の部下に指示を出していた…いわゆるエリート社員が,定年後,思うような職に就けないってシーン。

 

職安の職員さんにたしなめられるシーンね。

 

あれを見て,誰もが考えていると思うけど…マネジメント(管理の方)に価値はあるのかってこと。

 

 

初対面の第三者には見えないんだよな

 

”実績を上げた要因”って。

 

イメージ的には…大企業=進学校。なので,時に「進学校の先生って楽だよね。勉強したいって優秀な生徒ばかりで!」って誤解されることも。

 

それはそれで別の難しさがあるんだけど(笑)。

 

まぁ…大手から大手に行ければいいんだけれど,そこに行けるのはほんの一握り。

 

中小企業に鳴り物入りで入ってきて…全然何もできなかったという話もよく聞く。

 

何でもそう。コンサルテーションもシステム導入も,大企業と中小企業では全然ノウハウが違うし…東京と大阪,地方でも全然違う。

 

余談だけれど…だから自分は,大手と中小企業,東京と大阪,地方とバランスよく仕事をするようにしている。バランス感覚失いたくないので。もちろん接し方は全然違う。二重人格っぽくなってしまう(笑)。

 

 

 

だとしたら…市場価値って

 

「自分1人で,このシステムを開発しました!見てください!」

 

っていう方が汎用性があるし,相対的に高いのかも。

 

逆に…(特にIT業界では)「〇〇のPJのプロジェクトマネージャでした。でも,プログラミングできません,設定できません。」だと…どう評価されるのだろう。

 

”強み”だと思っていたものが実は”強み”ではなかった,それどころか”弱み”だったとわかった時,打撃はとても大きいんじゃないかな?

 

知らんけど。

 

 

 

まさか…

 

歳取るにつれ…マネジメントを任されて,難しいことしている割には…市場価値は劣化していってるのか?

 

巷でざわざわしている45歳定年発言ってのもあるし…

 

 

 

 

そう考えれば…

 

自分の市場価値をキープするために…プログラミング(今ならAI)やセキュリティの技術を高め続けるとともに,マネジメントスキルは…(市場価値としては)サブにもっていった方が良いのかも。

 

「いや,マネジメント"も"できますよ」

 

って感じで。コミュニケーションスキルと一緒。サブなら価値がでる。

 

そうすれば…つまり,自分の代名詞となる技術があれば…

 

「実は,〇〇プロジェクトのPMだったんです。あの3年間のPJの…」って言葉にも価値が出てくる。

 

「マネジメントができる」とか「マネジメントしかできない」ではなく,「マネジメントもできる」って感じで。

 

ネット情報と同じ。非専門分野の情報収集にはメリットあるけど…専門分野の情報って,ネットには流通しない情報だもんな。ネットにある情報で蘊蓄たれられてもね…あぁそう…ってなるだけだし。

 

でも…”サブ”としてのスキルなら…資格っていいよね!!

 

桑田真澄が,早稲田大学でスポーツ科学を学ぶから最強なんだよね。古いか(笑)。

 

 

 

 

情報処理技術者試験というのは,専門分野のスキルを磨こうと考えても到底無理だけど,非専門分野のスキルを短時間で効率よく一定の水準まで持って行くのには最適なツール。

 

市場価値の高い技術を持つ

→ マネジメントの実績あり

→ その成功要因を他人は勝手に想像する

→ PMの資格もある

 

これが理想の使い方じゃないかな? って僕はそう思う。

 

こうすれば…鼻息荒くイキらなくてもいいし,他人の手柄を無理やり取ってやろうという姑息な方向に行かなくてもすむ。

 

どっしり構えて好きなことができるし,他人に優しくなれるし…自分らしくいられる…

 

 

みたいな感じかな。

 

知らんけど。

 

 

 

まぁ…「市場価値の高い技術」を持てなくても,実績の要因が一つ増えるのは間違いないので…少なくとも間接的効果や暗黙知としての潜在的効果はあるわけなので…

 

狙っている人は,もうひと踏ん張りして…

 

合格しちゃいましょう!!

 

価値を考えるのは取ってから。優先順位さえ間違えなければ大丈夫。時に,価値を否定してもいいし(持っている人だけの特権)。

 

もうひと踏ん張り!!

 

 

 

この資格は…自分の優しさや誠意を表現するため。

この資格は…他にメインの強みがあることを示すため。

この資格は…離れていても努力する姿勢を見せるため

この資格は…自由を手に入れるため。

この資格は…

 

自分の考える正義で。