乃木坂46の山崎怜奈さんが...
「歴史のじかん」という書籍を刊行されたので…早速購入して,読ませていただきました。
いや~深い!!
歴史に関する14のエピソードについて,専門家と対談した上で,今の自分がどう吸収したのかを…コラムとしてまとめている。
その14のコラムが秀逸。
いろいろ考えさせられるし,学ばせてもらえる。
乃木坂46だからっていうわけではなく…普通におススメ。
「愚者は己の経験に学び,賢者は他人の経験に学ぶ」
自分は,この言葉が好きで…それゆえ,いろんな講義で話したり,著書にも書いたりしているんだけれど…
歴史を学ぶことは…ほんと大切。
…にしても。
いつになっても…”学び”って”尊い”よな。
ほら。
プロジェクトマネジメントも同じだよね。
どこかの誰かが経験している失敗は,その知識を用いて回避しなければならない。どうせ失敗するのなら,未だ誰も経験したことの無い貴重な失敗にしないといけないし,そのための努力は必須だと思う。
この本を読んで…改めて,彼女にそれを教わった。
他人の経験…その一つが歴史なんだけど…そこから学ぶというのは簡単だけど…その学び方は千差万別。
人によって,その幅や深さ,多面性など全然違う。
一を聞いて一しか受け取らない人もいれば,十を知る人もいるよね。
それはちょうど,言葉と同じで…
受け取る人によって…その受け取り方,その数も,その内容(学んだこと)も違ってくる。
だから俺は,そうした歴史や周囲の環境から,どういうことを得たのか(学んだのか)にすごく興味があって…いろんな人の,いろんな受け取り方,感じ方を知ることこそ,自分に必要な学びだと思っている。
多様性って,そこにあるので。
それに…
歴史(他人の経験)の学び方(受け取り方)を見れば,その人の歴史を垣間見ることができるわけだし。
この本からは,山崎怜奈さんの歴史が少し見ることができたような感じがした。もちろんそれは,俺の歴史を投影して解釈した俺個人の受け取り方に過ぎないが…
多くのことを学ばせてもらった。
余談だけど…だからなんだよね。
乃木坂46のメンバーのブログが好きなのは。
おっさんが,アイドルのブログを毎日楽しみにしているって言うと,これもいろんな受け取り方があるんだろうけど(笑),俺個人の主張としては…もちろん,好きだから見ているんだけれど(そこはキモイ部分?笑)…
それだけではないんだよな。いつも言ってるけど。
俺は,自分でも…”知”に関してはむちゃくちゃ貪欲だと思っているんだけれど…中でも特に,自分とは違う視点,感受性を欲している。
だから,言い訳でも何でもなく…彼女たちから学ぶことが多い。
全く違う人生を歩んでいるわけだし。
アイドル云々は関係ない。人の数だけ先生はいるわけで。
先入観や偏見は邪魔でしかない。敵だ,敵(笑)。
まぁ…要するに。
歴史に学び,その歴史を学んでいる人たちに学び,多様性を身に付ける。これが俺なりの”賢者は他人に学ぶ”ということ。
過去(歴史)を学ぶということが尊い理由。
ただ…その一方で,知識は先入観や偏見につながるので…
併せて…現在を学ぶ。トレンドやサブカル含めて。
今を学べば…”過去の歴史”に,当時なかった”文明や文化(ITなんかは特に)”,すなわち環境変化を加味して考えることができる。
そうすれば…いくらでも,過去の学び(あるいは,そこから生まれる先入観や偏見)をアップデートできる。
つまり,挑戦できる。
サーカスの象とは違って…鎖を切ることができる。みにくいアヒルの子のように羽ばたくこともできる。
他人の失敗経験は,決して自分の行動の妨げにはならない。
歴史と,
その歴史の受け取り方と,
現在と…
そのすべてを提供してくれる乃木坂46と,そのメンバーの山崎怜奈さん。
歴史のじかん。
いい本に巡り合えた。
いつもありがとう。
ちなみに。
この山崎怜奈さんは,アイドルとしても超一流。ライブの時には,ちゃんとおっさんにもレスをくれる(笑)。分け隔てなく先入観なく楽しませてくれる。
奇しくも,彼女が最初の挨拶の時(16人のプリンシパルduex,赤坂ACTシアターの時),最前列で…しかも目の前にいた。そこから,ライブと舞台…出席率9割以上で現地で観ている。行き過ぎ(笑)。