舞台クラスター,感染者増,第二波,経路不明者増,市中感染,GoToキャンペーン…って,なんか不安を煽るような報道ばかりだけれど…
俺の感覚としては,ちょっと違うんだよな。
感染症の専門家でもなく,関係者でもないので…公開情報しか見ることができないんだけど…
先日の記事「やっぱり早期発見・早期治療で重症化は防げるのだろうか?」に書いたことの補足なんだけど…
重症化しないどころか,軽症の度合いが増してるような気がするんだよな。
なんかね…都道府県や市区町村の公開情報を見ていると…
無症状者も多いけど,発症者でも,数日(4日以内)以内で解熱しているケースが多い。
これって,3月4月だと…検査どころか「あー良かった!コロナじゃなくて」ってなってるケース。
単に若い人が多いからだけじゃなくね。
だから…気は緩めることはないけれど…特に,個人的には警戒レベルは上げてないんだよな…。
■データが無いから動かない
ただ…データが無いんだよな。未だ。もうあるはずなのに。データが。容易に取れるはずのものも。
無い。
経済回さないといけないのに,それに寄与するデータが公開されないんだよな。
で,これはビジネスパーソンやマーケッターなら…誰でも知ってることだけど…
経済を動かしたいとか,人を動かしたい,買ってもらいたいっていう時には,
①データで根拠を示し(データに裏付けされた),あるいはエビデンス(証拠)に基づいた
②安心材料(メリット)
を提供しないと。
今,それが全くないから…責任のある立場の人等は動けない状況になっている。
根拠なき主観や、結論だけじゃ人は動かないもんな。
特に、今のように…信用を失っている場合には。
政府も専門家も「おそらく」って憶測だけで、しかもこれまで違っていたことばかりで…そりゃ過剰防衛か開き直りになるわな。
今のコロナは…まだまだわからないことが多く,エビデンスが少ないのは仕方がない。だからエビデンスは少し置いといても…データはあるはず。
なんで? データを取らないのか? 公表できない理由でもあるのか? あるいは安心してもらっては困るのか?
データ分析しない専門家って…疑問。
余談だけど…情報処理技術者試験での論文でも同じ。データかエビデンスに基づいた根拠が必要。
■経済を動かしたいなら…
で,経済を動かすのなら,指定感染症から外して…感染しても叩かれない風潮にすることが最終目標だよね。withコロナにしても。
で,指定感染症から外すには…重症化率と死亡率を下げないとダメ。せめてインフル並みに(死亡率が5%じゃダメ)。
そうなると…追いかけるデータは
①年代別の重症化率
②年代別治療開始日別の重症化率
③年代別の重症化からの回復率(死亡率)
ここまで前回。
で,指定感染症から外れる前に,注意しながら人を動かすのなら…まずは安心材料をデータで示す必要がある。
※これは感覚的なものでしかないけど…下記に変化があるはずなんだよな。
④患者の治療経過,予後の情報開示
④ー1.4日以内に解熱した割合
④ー2.症状が無くなったと自覚するまでの日数(陽性→陰性ではなく)
④ー3.肺炎の有無,その完治率
これらを年代別月別で比較すれば,3月4月との違いや…弱毒化の可能性,治療効果向上の根拠になる。
要するに…「検査数を増やしたから」ではなく,「早期発見で重症化しないようにできているから」とか,「重症化する人が何人しかいないから」ではなく(軽症でもしんどいというのが広まってるので),もっと具体的に「肺炎に至る確率が劇的に…」とか,そういう”安心材料”として意識できるデータ。
国民が何を求めているのか?そこがわかってないのか?
有意性が無ければないで「変わっていない」とか「より危険になっている」とかでもいいんだけど。それなら,警戒感を高めることもできるので。
個人情報は理由にならないんだよな。
個人を特定できれば,確かに”要配慮個人情報”に該当するけれど,地域を外して個人が特定できないようにすればいいだけで,それでもっていうなら統計データだけにすればいい。
後は,
⑤どうすれば感染するのか?のデータ。
専門家の分析によるエビデンス。なんか海外しかやってないのか?海外と日本(もしくはアジア)は全然違うのに。
これはなかなか集めるのは難しいと思うけど…やっぱりここを分析しないと始まらないし,終わらない。
それをするのが専門家では?
専門家が過去のウイルスと同様と考えての…ただの推測だったり(それが悉く違ってた),「経済回さないといけないからリスクを取れ」と示唆する発言は逆効果だと思う。
ちなみに…ある調査では(ただこれも海外)、無症状感染者からの感染は全体の5%、発症前感染者からの感染は全体の35%だったかな。そんなデータはあるみたい。
■舞台もそう
舞台もそう。
悲しいことに舞台でクラスターが起こってしまって,なんか…ガイドラインに沿ってなかったことだけが根拠のように叩かれているけれど…
どうなんだろう?
仮に,あの舞台で…ガイドラインに遵守して開催していたら…本当にクラスター防げたのかな?
これ,次,ガイドラインに沿って運営していたところでクラスターでたら…詰む。
考えたくないけど。
俺は,素人ながら…運営ではなく会場次第だと思ってる。構造上,換気できるか否かが重要で…できなければ,後は運だもんな。その場に感染力のある無症状感染者・発症前感染者がいればアウト,いなければセーフというギャンブルになる。
今回のコロナは…感染者を完全には排除できないところが最大の課題。なので,感染者の排除を徹底するよりも,感染者が居ても他に感染させないことが対策の基本になる。抗体検査,抗原検査,PCR検査でさえ…感染力のある偽陰性(ほんとは陽性なのに陰性となる)が多いので…
なので…今後の舞台に影響しないようにするためにも,しっかりとデータを分析して公開してほしい。
⑥ガイドラインに遵守していれば感染しなかった根拠になるデータ
⑥ー1.顧客の座席別感染有無のデータ
⑥ー2.感染者のガイドライン遵守状況
⑥ー3.感染者の経過(上記の④と感染力の強さ。その後誰かにうつしたか?二次感染への波及など)
⑦非感染者のデータ(分析)
(あの状況下で何をしていて感染を防いだのか?)
これが一番欲しいデータ。なぜ買わなかったのか、なぜ止めたのか?と同じだよね。
案外,ウイルス量が少ないから…そんなにリスクはなかったってなるかも。
で,会場は…もっと”換気”についての仕組みを公表してほしい。通常時にも発生する(医療現場という特殊環境だけじゃなく普通に発生する)エアロゾル感染に関しては…WHOさえも言い出したからな。最初は日本の専門家もこぞって否定していたけど。
きちんとデータ分析して,安心材料に結びつけることができれば他の舞台には影響しないと思う。
逆に,そうした根拠もないのに…気持ちだけでってなると歪みは大きくなるんだろうな。
■でもなんで?
でもなんで,経済を回すために有効なデータ分析や,分析結果の開示が無いんだろう??
一部公開している市町村もあるし。そもそも取れないデータじゃないし。上記の⑤ぐらいだろ。難しいのは。⑥は協力してもらえるはず。
普通に考えて…経済を回すために必要なデータだということは…誰だってわかると思うんだけど。
そう考えたら…
①~④のいずれも,3月・4月と状況は変わっていない(弱毒化も,治療の高度化も進んでいない)。したがって,やはり第二波だけど…もう緊急事態宣言だす金もないし。
なのか,
あるいは…公表すると気が緩むので,感染者数そのものを減らしたいがために安心材料を,あえて出さないのか?
はたまた…それ以外,もっと何か怖い非公開情報があるのか?(後遺症等)
まだまだ疑問は多い。
だから注意しよう。
※無関係な画像