今,テレビで…「若者がメモを取らない」って感じで,メモを取るとか,取らないとかっていう論争をやってる。

 

興味深い。いろんな意見があるんだな。


戦略は人それぞれ。



 

メモか…

 

僕と仕事をした人は,よく知っていると思うけど…(リスキーなので)…

 

自分はメモを取らない派。

 

一応,必要な時にはノートを広げてメモを取る素振りは見せることもあるけれど…マナーとしてね,でも結局何も書かずに終わる 笑。

 

でもこれって,最近の話ではなく…子供の頃からで…あえて決めていること。

 

 

 

理由は,二つあって…

 

ひとつは記憶力を強化するためで,もうひとつは表現力(説得や交渉含む)を強化するため。

 

 

/記憶力の強化

 

小さい頃(小学校低学年ごろ)に”記憶力”について教えてもらった時,その劣化と闘わないといけないと思ったのがルーツ 笑。

 

なのでそれ以来,頭の中にピラミッドいくつも作って(体系化して),人に話を聞きながらリアルタイムに内容を階層化する練習をずっとしてきた。

 

で,今に至る。

 

余談だけど…IT業界に入って”探索アルゴリズム”を学んだ時には…「あ,やっぱこれだよな」って納得した。

 

体系化(階層化)は,知識の絶対量を増やすためにも,それを瞬時に取り出すためにも必須で,論理的思考のベースだってことが,社会人になってわかった。

 

で、

 

メモを取らないことで…「忘れちゃいけない!」,「覚えるんだ!」という危機感から…自然とそっちに向かったんだと思う。記憶力を強化する練習としては、(今から過去を振り返って見ても)無茶苦茶効果的だった。


勉強で記憶力高めるのではなく、これで記憶力を高めて、勉強時間を短縮するって感じ。

 

 

 

/表現力(説得や交渉含む)の強化

 

人の話を聞くときって…ただただひたすら受け入れるのではなく,自分はどう感じるか?それに対して何を言うか?交渉の時ならどう展開するか?次の一言は,どのタイミングで何を言おうか?相手はどの言葉がわかるのか?例えた方が良いのか?それによる反応は何で判断しよう?残り時間は?そこまでの話の展開は?こう来たらこっちで,別の展開ならそっちだななど…

 

いろんなことを,瞬時に考えていると思う。

 

自分が言葉を発するかどうかは別にしてね。

 

傾聴的にただただ話を聞いているだけで,自分が何も発言しないような状況下でも…脳内は忙しい。

 

物事を多角的に見た方が良いと判断した時には,たくさんの異なる意見を持つ自分を作って,脳内で議論させることもある。

 

自分の発言ターンもある双方向の”会話”なら,おそらく話を聞いているのは”3”ぐらいで,いろいろ考えているのが”7”ぐらいのイメージになる。

 

しかも…脳に余裕があれば,さらに先の…次の仕事の段取りを考えたり,乃木坂のことを考えたりすることもある 笑。

 

なので,メモを取る作業(手を動かす作業)に脳を使うのはもったいないって考えてしまう。その優先順位は最後の最後なので…


熱量伝えたい時には、メモや資料は邪魔だしね。

 

 

/ただ聞くだけなら

 

ただ,誰かの話を100%聞くだけなら…あまりやったことないけど…インタビューを記事にまとめるようなライターさん的な仕事だったら,

 

メモじゃ不十分だしね。

 

絶対に録音が必要。

 

録音したものを,何度も何度も繰り返し聞いて…認識のずれや誤解を排除しないといけないし。

 

ほら…午後Ⅱ論文試験の問題文でも,何度も何度も繰り返し読んでいると,数年後100回以上経ってから「新たな発見」する時もあるよね。

 

その一瞬だけを,主観的に切り取るから…変な記事,変な編集に(主張が全く違ってたり)…よくなってるし。

 

 

/弊害

 

ただ,当たり前だけど…弊害もある。

 

たまに普通に忘れる 笑。

 

時には迷惑かける。

 

そして…叱られることもある。

 

特に嫁から 笑。

 

 

 

/言い訳 笑

 

ただ…これも周囲からしたら迷惑な話かもしれないけれど…

 

プラス・マイナスで考えて…この選択をした。

 

この練習って重要だと考えて。

 

自分の場合は40年以上…この練習継続しているわけで。毎日のように。今となっては、人生100年で考えたら…どっちがいいってわけじゃなく、僕は…練習を選択した。

 

本当にピンチの時はメモ取ればいいわけで…

 

いくらクラウド上にいろんな知識がある時代だとしても…今でも,いや今だからこそ,”記憶力”や”表現力”,”説得術”は大きな武器になるからな。

 

作業効率が良くなるし、生産性も高くなるし、記憶する時間(いわゆる知識のインプットに要する時間)なども少なくなるので、

 

自分の好きなことをする(没頭する)時間を捻出できるって考えたんだよな。

 

なので…今となっては、良かったかなって思ってる。

 

過去を振り返ってみれば。

 

 

最近は撮影や収録の仕事が多い。昨日はPMBOK。喉が痛い。