システムアーキテクトを受験する人は,下記の資料に目を通しておくというのはどうでしょう?

 

結構,添削で指摘することが多いので。

 

 

/要件定義の問題に対して

 

午後Ⅱの問題で要件定義の問題が定期的に出題されています。直近だと平成28年度問1ですね。

それから3年経過しているんで。そろそろ出題されてもおかしくありません。

 

で,これをターゲットに入れている人は,この資料に目を通すといいかもしれません。

 

IPAの「ユーザのための要件定義ガイド」

https://www.ipa.go.jp/ikc/reports/20190912.html

 

ちょうど,この9月に第2版がでたばかりです。要件定義そのものに関する知識は,そんなに陳腐化するものでもなく,平成30年4月のシステム監査技術者試験の例(監査基準改訂の3日後の試験で出題された。アジャイルの監査が)もあるので。

 

ただ,第1版では事例があったんですが,それが無くなっているので,第1版の事例に興味のある人はそっちを(↓)。

https://www.ipa.go.jp/sec/publish/tn16-008.html

 

 

それと,全体で500ページ弱あるので,前から順番に読んでいく時間は無いかなと。目次があるので,知りたいことを目次でチェックしてそこだけを集中的に読むのがいいかなと。

 

ダウンロードして,パスワードを取得するのに,IPAに登録してアンケートに答えてと若干めんどくさいですが,まぁこれだけのボリュームの資料なので,その価値はあるかなと。

 

ただ,試験のネタとしては若干弱いかも。例えば,優先順位付けに関する記載もあるのですが,重み付けの例が無い。もっと客観性と実効性のある内容にしてほしかったけど,そこは仕方がないかな。

 

 

/システム方式設計の問題に対して

 

システム方式設計も,添削で指摘することの多いところです。

 

普段,会社で使っていないという声が大きいので,なんかよくわからないと。

 

情報処理技術者試験の午前の過去問題には,これが解答になっています。いずれもITパスポートの問題です。

 

・システムのハードウェア構成,ソフトウェア構成を明確にする。

・ハードウェアやネットワークの構成の決定

・システム要件定義→システム方式設計→ソフトウェア要件定義→ソフトウェア方式設計の流れ

 

平成27年問1の問題文にも書いています。超上流なので,比較的シンプルなんですよね。信頼性や性能などの非機能要件の実現をどうするかで考えてもらえれば,そこそこ重要なフェーズだということがわかると思います。

 

ハードウェアを冗長化するのか,ソフトウェアだけで信頼性を高めるのか,性能も然り。ハードウェアで性能向上をここまでして,後はソフトウェアでこうするとか。ここは手作業で十分かなとか。

 

検索で上位に来る中で,わかりやすくボリュームもあるのが,このクレスコさんのブログの記事。リンク貼っちゃいます。

https://www.cresco.co.jp/blog/entry/6631/

 

クラウド,パッケージなどは…情報処理技術者試験では,ITストラテジストかシステムアーキテクトか,はたまたITサービスマネージャか,誰が提案し,決定するのか明確に切り分けてはいないので,そこは問題文に合わせましょう。

 

「システムアーキテクトのあなたが,クラウドかオンプレミスかを決めていますよね」的なことが問題文に書いていれば,それに合わせるって感じです。

 

 

以上,システムアーキテクトがらみのお話でした。