先月(6月)26日に,第198回国会が閉幕した。ちょうど150日間。

 

この国会では…いろんな講座でも話した通り,ITエンジニアに関係のある次の法案が可決成立している(法律名は略称)。

 

5月29日 パワハラ防止法

5月31日 資金決済法等改正法

 

前者は,罰則規定は無いものの…パワハラに対する目が厳しくなる点で,後者は仮想通貨が暗号通貨という名称に変わるだけではなく,投機目的ではない(ゆえに価値変動のない)電子マネーの普及が加速化するという点で…アンテナを張っておくべき部分だと思う。

 

ただでさえ今,軽減税率や収益認識基準の変更等で基幹システムもバタバタしている現状で…2020年には5G,2025年には2つの問題(昭和100年問題,団塊世代引退)を抱えているのに…

 

2030年には。80万人のITエンジニアに対して,それと同じ数の約80万人のITエンジニアが不足するというのもまんざらおかしな話ではないかも。

 

なのでこれからは…

 

・最新技術(AI,IoT,ロボット)

・組込み系や通信技術(5G他)

・(新環境を安全にするために)セキュリティ

・(新環境をビジネスに活用するために)マーケティング

 

このあたりに精通しておくか,そういうハイスペックな人材を確保・維持するための”魅力的なマネジメント”を身に付けておくと安泰だと思う。

 

最近,マネジメントの講座を担当することが多いけど…こういう背景があるから,ほんと画期的に変えていかないと…優秀な人材は確保できないもんな。大手企業は金で釣ろうとしているけれど…間違いなく失敗する(笑)。

 

これからは…優秀なエンジニア=ヲタク,変態(もちろんいい意味でね)だからな。金以上に興味のあるもの持っているので,そこに訴求しないと。

 

 

それはさておき。

 

常会が終われば,今年は参院選がある。

 

選挙に関しては思うところも当然いろいろある(ややこしいので書かないだけで,普段から国会中継はよく見ているからな。ダラダラ進められるんで垂れ流しだけど 笑)。

 

僕は,(どう投票するのか)候補者の演説や主張を見る時は、次の点に注目している。

 

 

問題提議と具体的解決策の時間割合

 


もちろん後者を中心に話を据えている人しか信用しない。

 

前者は過去,後者は未来。過去のことばかり話していても仕方が無いからな。未来の話をするための過去であればいいんだけれど…

 

なんか…未来の話をしているようでも…

 

過去=具体的,未来=抽象的

 

って言うのが多い気がする。まぁ問題提議は”怒り”を煽ることには長けているからな。使いたくなるけど…でも意味ないよね。


やっぱ

 

未来=具体的

 

でないと。

 

この点だけを比較したい。

 

重要なのは…

 

実現可能性=フィージビリティスタディ。問題提議だけじゃない。

 

それに…問題提議しかしない人って,一歩間違えれば…他人に不安しか与えない人になっちゃうもんな。不安を煽るっていうのは,詐欺の常とう手段なので…

 

不安を煽ることで人を動かそうとする人は信用しない。

 

ビジネスで使う人もいるけど…そういう人とは即効縁を切る(笑)。

 

 

 

そもそも…

 

世の中に100%メリットしかない”改心の一撃”っていう意思決定なんてほとんどないからな。何かしらのデメリットや副作用はある。

 

で,仮にメリットが90%とむちゃくちゃ大きくても,粗を突く,重箱の隅をつつく,揚げ足を取ることはできるわけで…苦労や苦悩の末の51%の判断だったら,ほぼほぼ半分はデメリットなわけで…行動している人は皆,そういう判断の結果,動いているんだから…

 

”傍観者で動くことを考えずに,後だしじゃんけんをするだけ”

 

だったら,ほんと全然知識も経験も何もいらないので,誰でもできてしまう。

 

他人を攻撃しても悪いと思わない…悪意だけあればいい。

 

だからほら。

 

ネット上の低レベルのクソコメントやWeb記事あるよね。マウント目的だろうけど,論理破綻しているからマウントにもならないやつ(笑)。

 

誰でもできるから多いでしょ。

 

結果,魑魅魍魎の世界ができる。

 

実名じゃ恥ずかしくて書けないようなものばかりだもんな。

 

「確かにこれじゃ,記者の実名書けないだろう」

 

っていうの多い。

 

本気で何かをしようと思った時って,メリット・デメリットを考慮してメリットの方が大きいとやるよね。100%じゃなくても。win-winの法則でも,ベストは自分が49で相手が51だっていう人いるよね。

 

圧倒的にそういう判断が多いってことわかってたら,安直に他人の行動や意思決定に対して…否定や批判はできないと思う。

 

マウント目的ならなおさら。マウントになってると思っているのは自分だけだから。

 

なので,重要なのはその先。やっぱ…

 

”具体的”な解決策!

 

ふわっとした抽象論ではなく,”具体的”な解決策ね。

 

実現可能性(フィージビリティスタディ)を常時考えて,実際に行動している人は信用できる。

 

それって勇気のいることだしね。逆に考えれば…魑魅魍魎に燃料投下しているようなものだから。

 

そういう人こそ信用したい。選挙以外でも…

 

あとそれと…

 

これは,よく講義でも言ってることだけど…提案やコンサル関係のもの…

 

”絵に描いた餅”までは,ある程度知識があれば,誰でもできる。

 

”行動して,その通りの成果を出す”ことこそ難しい。人を巻き込んで,人を動かさないといけないので。

 

ゆえに…

 

問題提議 < 具体的解決策 < 行動

 

KPIではなくKGI。KGIより最終ゴール。

 

最終目標を常時意識している人は,もっと信用できる。