いい作品を生み出し続けるプロダクトマネージャに必要なものの一つに...
情熱
がある。
/“降りてくる”の正体
情熱があれば、自ずと四六時中そのことばかり考えるようになり、どこにいても、何をしていても、そのことばかり考えるようになる。
その結果、眼に映る…いや耳にする、肌で感じるあらゆるものを作品に結びつけて考えるようになり、ある時そこに大きなヒントや解を見つけることになる。
これがいわゆる“降りてきた!”って状態。想い続けていると、本当に降りてくる...というか、当たり前に降りてくる。特に神秘的なものでもなく、必然的に(笑)。
/壊れないように、生産性を落とさないように
ただ...情熱があって、四六時中そのことばかり考えていると...注意しないと身体を壊す。あるいは、身体を壊さないまでも...パフォーマンスは悪化し、生産性が悪くなる。
情熱がある時にこそ、壊れないように、生産性をキープするために...自分の熱量をコントロールしないといけない。
脳と身体は別物なので。
スポーツ選手は必ずそうしているし。
/好きなこととの付き合い方
まぁね...情熱って、むちゃくちゃ大きな武器だから、絶対に悪いものじゃないわけで...だからこそ大切にしないと、消えてしまう。
俺も昔、ウニが大好きで...福岡に行った時に、ウニだけで腹を満腹にしてやろうと食べてたら、吐きそうになって...しばらくウニを見るのも嫌になったことがあるし。
制御は大事。
情熱を冷静に。
特に好きなことを仕事にしたら。
/僕の場合
僕は好きな仕事(好きな人との仕事かな?)しかしないって決めてるんで(仕事が嫌いにならないように)、どうしても、その仕事をしている時には、そればっかり考えてしまうわけで...
いい作品作りたいし、いい仕事をしたいから。
嫌な仕事を請けるのは、その仕事を心から好きな人に対して失礼だし、お客さんにも悪いし。
だから情熱を持てる仕事しかしないわけで、そういう時には没頭しないように、こんな風に制御している。
・ちょっとでも飽きたら考える。「今何がしたい?」って。
・余程のことがない限り集中しない→常時テレビを見ながら
・定期的に場所を変える(景色を変える)
・忙しくても…あえて遊ぶ
これを可能にするために、自分の仕事をいくつかに分類する。縦にも横にも。今だったらこんな感じ。
財務、生産、物流など同レベルでの分類(横)をして、財務が飽きたら生産に移って気分転換をする。
縦の分類とは、全体の整合性チェック、構想、調査、実際に書く作業、レビューなど作業工程別に分けるという意味。これの割合に合わせて場所を変えると気分転換にもなるので。一石二鳥 笑。
・自宅=実際に書く作業
・在来線で移動中=ブログ、もしくは原稿をスマホで書く
・新幹線で移動中=レビュー
・舞台やライブの開演前=頭の中だけでできる全体の整合性チェックや構想
・舞台やライブの開演中=そこに集中 笑
みたいな感じで。
こうすると...なんか延々と続けられるような気がしてて、実際、これまでも程よく没頭できた。
/30年間情熱を持ち続けるために
よく...「好きを仕事にしたら、どこまでが遊びで、どこからが仕事かわからない」って言うけれど...それってただ好きなことをしているということを意味しているだけで、実は危険だったりする。
燃え尽きたり
飽きたり
短期間なら何とでもなるけど...何かに20年、30年情熱を持ち続けるには、逆にしっかりと切り分けて、さらに細かく分類してきちんと制御する。
そうすれば...長期間続けられると思う。
僕自身、実際に30年間できていて...なんなら今が...情熱、絶好調って感じだし 笑。
ま、ここ7年は...乃木坂46さんのおかげだけれど(笑)。
情熱や好きって感情は「必要だから用意する」ってもんじゃない。必要な時に、自分の力で生み出せるものじゃない。
情熱も好きも偶然の産物。
だから大事にしないと。
一つ一つの好きを大事にしていたら、それは何故かどんどん増えてくる。何かを嫌うのも忘れるし、嫌う暇もないし。で、そのうち何でも好きになり、何にでも感動するようになる。
だから、好きの種火は大事にしないとって思う。