ITサービスマネージャ 平成30年午後Ⅱ問2

「ITサービスの運用チームにおける改善の取組みについて」

 

/感想

 

移行,事業継続計画の問題が出なかったな。ここ3年“改善”が続いていたんで,今年は出ないと思っていたけど…出たな。ということは永遠のテーマということか。H21以後,かなり出ているからな。

 

とはいうものの…インシデント,問題対応プロセスの改善でも書ける内容なので,特にインシデントの問題は「対応中の失敗」などをテーマにした問題中心なので,それを応用したら書けると思う。

 

そういう意味で,オーソドックスな内容と言えばオーソドックス。

 

● 設問ア

 

これは事前準備をしていた人は問題無かったはず。これまでずっと説明してきたとおり,最初から“マネージャ”という立場で,自分が率いる運用チームについては,(設問で求められていなくても)設計して書くようにしておいた方がいいとしていたから,少なくとも脳内シミュレーションはしていたはず。

 

ただ…“課題”はこの問題で考えなければならない。問題文の例では,①作業生産性の向上,②作業品質の向上,③顧客満足度の向上がある。例もその3つ。おおよそいずれかになると思う。ここで,これまで説明してきたとおり…「課題=理想(目標)-現状」で表現できていればベストだが,目標は設問イに残しておいて,(残している場合に限り)“遅い”とか,“悪い”とかという表現とともに現状だけを書いていてもいい。

 

● 設問イ

 

「改善には具体的目標が必要である。」という感じで,ここで目標数値を設定する。問題文の「工夫」の例を見る限り,これそのものも工夫した点になるようなので,これを最初に書く。ここでの目標数値の設定の仕方に関しては,設問ウでも問われているので,この目標数値の合理性が非常に重要なカギを握っている。そのつながり(アの現状値,イ,ウで達成状況等)を考えるところが最重要ポイント。

 

問題文の「改善の取組み」の例を見る限り,その取組みと課題改善に因果関係があることを示すために,課題に対する改善目標をKGIとし,具体的取組みをKPIとして,具体的取組みの評価指標と目標値を設定することが,「運用チームんぼ力を結集するための工夫」になることがわかる。それが達成状況(中間指標)の見える化だ。そこを書ききれるかどうか?それで合否が分かれると思う。

 

「運用チームの力を結集」とあるので,そこをヒューマンドラマ的に「飲みに行って交流を深め」とか,「コミュニケーションを密に」とか,副次的に書くのはいいが,それだけを工夫した点にすると厳しい。そもそもそういう昔ながらの視点はどの区分も求めていない。

 

● 設問ウ

 

目標の達成状況は,達成したかどうか?迷うところだが…経験を書けと言ってる以上,どちらでも良いはず。未達の場合「それは設問イのやり方がかずかったんだよ」というやぶへびにならないように注意しながら書く。中間指標を決めている場合,その達成状況も書く。数値目標を持たせたこと自体は「力を結集させるために効果的だった」としないとまずい。そこを否定すると設問イを否定することになる。

 

最終目標,中間目標それぞれの達成状況と,良かった点,悪かった点を書く。ヒューマンドラマ(飲み,コミュニケーション等)は悪かった点(改善点,足りなかった点)として書くのがベスト。足りなかったと書けるし。

 

● A評価のポイント

 

①設定した目標は数値目標,②力を結集するための工夫=取組みそのもの数値目標,③①と②の因果関係,④設問ウの悪かった点,そこまで書ききれていればA評価の安全圏になると思う。いくつか足りない場合,それが許容範囲かどうかでAとBに分かれるのかな。

 

 

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