ITサービスマネージャ 平成30年午後Ⅱ問1

「ITサービスマネジメントにおけるプロセスの自動化について」

 

/感想

 

移行,事業継続計画の問題が出ずに,最近頻出の…これも改善の問題。ここ3年“改善”が続いていたんで,今年は出ないと思っていたけど…出た。ということは永遠のテーマということか。H21以後,かなり出ている。

 

自動化ツールの導入をテーマにした問題は,H20問2,H9問3などがある。今年はH30なので,10年ごとに出題されているようなイメージ(ただの偶然だと思うけど)。で,10年も進むと,ツールそのものも高度化し,今回の自動化ツールがAIやRPAになっているところから,新規の問題だと考えていいだろう。

 

ただ,AIやRPAという一見すると難しそうな新技術があるが,別に開発するわけでもなく利用者の立場なので,そこを書くことは難しくないはず。今回の問題の重要ポイントは,設問イの「KPIとその目標値」をしっかり書ききれるかという点。数値を意識して,しっかりと準備をしてきた人でないと書けないだろう。そこで差が出るので,準備してきた人は自信を持ってかまわない。

 

後はそう。この視点だと,ITストラテジスト試験の合格者に有利かな。

 

● 設問ア

 

前半の「ITサービスの概要」の約400字は,事前準備をしていた人は問題無かったはず。そのまま書けばいいでしょう。

 

後半の400字は,特定のプロセスと自動化の状況について書く。プロセスに関しては…問題文には「インシデント及びサービス要求管理プロセス」と,「サービスの報告プロセス」の例がある。したがって,それと同レベルのプロセスをひとつ取り上げるとともに,そこを一段詳細に説明する必要があるので,そのプロセスの中にある複数の手順を書いて,そのそれぞれについて,どういう自動化が行われているのか?を書く。複数の手順は,午後ⅠのH25~H29まで連続で出ている…あの表のような5-7の手順でいいだろう。

 

但し,この問題文の展開なら…全く全部手作業で行っているという設定は想定外。一部ツールを使っていることが前提。あくまでも「自動化の範囲の拡大」というように“拡大”という表現を使っているからだ。そこを注意しよう。

 

● 設問イ

 

ここで書くのは「自動化の範囲の拡大」について。問題文の(1)のように新しい技術を使っているから拡大できるというパターンと,(2)のようにプロセス間連携で拡大することも可能。いずれにせよ,前回のツール導入の時には考慮しなかった部分だ。

 

ただ,ここで書くべきことは次の2つ。問題文の最後の4行目から2行目までに書かれている3つの箇条書きの部分の上2つである。ちなみに,この3つの箇条書きに関しては択一ではなく,全部書かないといけないやつ。3つ目は設問ウ。

 

① 今後の取り組み内容

設問アで書いた利用状況が現状なので,それを踏まえた“理想”を書く。「新しい技術を使えば…ができる」というものでも構わないし,「今,…が問題となっている。そこで…」というのでも構わない。いずれにせよ“理想”を書いて,その差から,今後の取組み内容の必要性を書く。特に,「なぜ,自動化範囲の拡大が必要なのか?」という点(理由)は必須。それを書くこと。但し,具体的な数値目標の設定は②になるので,それは実施計画の方で。

 

そして,その理由と共に,ここに問題文の(1)(2)の自動化ツールを使って範囲を拡大する具体的な方法を書く。

 

② 実施計画

ここで,具体的なKPIとその目標値を書く。ここは数値目標必須。そしてその実施計画を書く。設問ウとの切り分けを考えると,あくまでもここは計画であり,その内容も導入計画というよりは,効果を評価する計画に寄せた方が良いだろう。安全策を考えるのなら両方書けばいい。導入をいつからいつまでとし,いつから本格運用に入るか。その上で,定期的にKPIの目標値の達成状況をチェックする計画を書く。

 

“計画”が問われているので,計画的表現を忘れずに。いつ,誰が,何をするのか?それを時系列で明確に。

 

もうひとつの箇条書き(3つ目)に“試行運用”があることから,実施計画に試行運用と本格運用に分けて計画するのもあり。

 

具体的な数値目標は,上記の①の「なぜ,自動化範囲の拡大が必要なのか?」を評価するためのものでないといけない。そこに客観性を持たせるだけの話になるからだ。したがって,そことつながるように考える。

 

KPIは複数でも構わない。(1)のAI導入の例の方だと,サービスデスクが対応する問い合わせ件数が減少するかどうか,減少させることを目標にする。あるいは,そこからオペレータの残業時間減少にもつながるし,人員削減にもつながる。あるいは,サービス提供時間の24時間化から顧客満足度などにも展開できる。いずれにせよ,具体的な評価指標と具体的な数値目標を書くこと。

 

● 設問ウ

 

ここでは,設問イで計画したことを,時期が来たから順次実行していったことを書けばいい。その都度,KPIの値がどう推移したのかを書いて,それに対する評価を添えればいいだろう。

 

設問イでは,試行運用するのか,いきなり本格運用するのか,それによっても異なるが,いずれにせよ,定期的に目標値の達成状況をチェックするわけなので,その推移を書けば普通に書けるだろう。

 

最初からいきなり効果が出るものも少なく,必要に応じて改善しながらでも構わない。

 

● A評価のポイント

 

まずは問題文のテーマに合致しているかどうかが重要。自動化の範囲の“拡大”であるかどうか。まったく手作業でやっていたところにツールを導入ではなく,少しITを利用しているところからのスタート。

 

そういう意味では,設問アのプロセスを3個から5個程度に細分化して書くところと,現状を正確に書けるかどうか。まずはそこをクリアしよう。そして設問イではKPIとその目標値を含む,取り組み内容と実施計画をしっかり書くこと。できれば,計画なので計画的表現をしていればベスト。まぁ無くても大丈夫だとは思うが。設問ウは,字数を書いていればOK。計画通りに実施したことを書くだけ。

 

ここまで書いていればA評価になると思う。

 

 

/モチベーションアップのお供に!

 

まずは“推し”を見つける。年齢差を気にする人は自分の年齢に近い人を。まぁ…アイドルというより女優やタレントだから,そんなの考えなくていいと思うけど。自分は自分。

 

http://www.nogizaka46.com/member/birth.php

 

 

2期生に伊藤かりんさんというメンバーがいる。彼女も乃木坂46の象徴になる。むちゃくちゃ面倒見がよく,悩んでいるメンバにずっと寄り添ってくれていて…ある意味,芸能人らしくない芸能人。元々乃木坂ファンだったこともあって,メンバのことが大好きなんだと思う。

 

“裏の顔”が素晴らしすぎる。ファンはみな知っていることなので,ファンは皆(別のメンバを推していても)彼女には感謝している。

 

そんなメンバもいるところがすごい。

 

http://www.nogizaka46.com/member/detail/itoukarin.php