働き方改革と,空前の売り手市場で…今後ますます,マネジメントが難しくなると言われている。怒れば“パワハラ”,叱ればすぐに辞めていく…もはや,会社も上司も選ばれる時代に突入してしまった。流行りのサーバントリーダーシップも,まぁ悪くはないんだけれど,上司が疲弊するんじゃないかな? 益々難しくなるハンドリング…いったいぜんたい,マネジメントは,これからどこに向かうのだろうか?

 

そんな話を,この3日間行ってきた。

 

 

 

//進化型(ティール)組織//

 

で,そんな苦難の時代に必要なのが…ブレイクスルーによって実現する進化型(ティール)パラダイムだと言われている。

 

進化型(ティール)組織では…例えば,他人のミス,部下のミスが全く気にならなくなるそうだ。

 

“寛容”とは違うらしい。寛容というのは,あくまでも…意見の対立の解消方法のひとつに過ぎない。したがって,意見の対立は発生していることになる。それに対して進化型(ティール)組織では,意見の対立そのものが発生しないので,コンフリクトも寛容もなーんにもないわけだ。

 

そんなのって本当にあり得るのだろうか?

それって,ただただ甘々で,注意ができないだけではないか?

 

そんな風に思うかもしれないけれど…

 

実は,俺自身がブレイクスルーを経て,進化型(ティール)パラダイムを実践していたみたいだ。

 

確かに今は…仕事のパートナーをはじめ他人のミスが全く気にならない。もちろんプロ意識が欠如してきたわけでもない。以前よりもプロ意識は高まっている。

 

ミスどころか…仕事を一緒にやっている人の仕事ぶり,価値観,なーんにも気にならない。ミスの入るような仕事の進め方でも,遅刻やドタキャンがあっても全く気にならなくなっている。

 

 

//昔は真逆だった//

 

昔からそうだったわけじゃない。

 

昔の俺は,他人のミスが許せなかった。

 

例えば,講演や講義の時に完璧な準備ができていないと(少しでもミスが入ると)…

 

「なんで足を引っ張るの?」

「プロ意識あるの?」

「プロって最高のものを提供するんだよね!」

 

と,その担当を普通に責めていた。プロ意識の高い人にありがちな…自分の仕事観,価値観を押し付けていたわけだ。自分を完璧にして,それを周囲にも同じレベルで仕事をすることを期待していた。で,そのレベルに到達していない人を下に見ていた。

 

今思えば…我ながらクソだ。マジ嫌な奴(笑)。

 

でも今は…もっと大きなミスがあっても一切気にならない。寝坊して遅刻しても,結局来なかっても…プロジェクターが故障していようが,配布資料が無くなってしまってても…気にならない。

 

というか…逆に,こういう時こそ,俺が頑張ってカバーしよう!って思う。

 

なんなら…どんな状況でもなんとかなるように,普段からシミュレーションし準備もしている。なので,資料もスライドもホワイトボードも何にもなくても身体一つあれば,1日8時間でも3日間でも…満足度を落とさずに乗り切ることができる(笑)。とりあえず頭の中に入れてるんで。

 

で,なんでそんなに変わったのか?

反省し,改心したのか?

それとも…歳とって丸くなったのか?

 

いやいやいやいや。どれも違う。そうじゃない。

 

それは…

 

(次回につづく)