今年って…副業元年なんだ(笑)。今テレビのニュースでやってた。確かに1月には,モデル就業規則が改訂されて「副業容認」に舵切ったからな。昨年から安倍政権が推進しているわけで…今月(5月)か来月には,改正労働基準法に対する結論が出るだろうし。
ただ…「これから副業できるのか!」って喜ぶのもいいけど,それによって世の中がどう変わるのか?も考えておいた方がいいよね。その上で,自分の戦略を決めるわけだから。
で,結論から言うと…
「好きなことを仕事にしないと…まずい時代」
がやってくる可能性が高い。というか…もうじわじわと表面化してきているよね。
その背景は…こんな感じ(↓)。
//競争激化//
まず言えるのは…”競争が激化する”ということ。
働き方改革で労働時間が短くなれば…”副業”や”ボランティア”が活発になる。また,高齢化の進展によって…定年後の年金生活者も労働市場に参入する。
これらはいずれも…供給過多になる可能性を秘めていて…まず間違いなく…競争は激しくなる。
//価格破壊//
次に…価格破壊が起きる可能性がある。
昔,ある大きなコンサル案件で,大人数のプロジェクトチームを組んだ時,定年退職した元コンサルタントの知人に声をかけたんだけど…
「月10時間ぐらいならやりたい」
みたいなことを言っていて…話を聞くと…「もう金はいい。死ぬまでの生活設計はできている。だから,面白いことしかしたくない。その代りお金は言い値でいい」って言ってた(笑)。
要するに,ボランティアなら無償,副業や定年後の仕事でも「好きだから安くてもいい」っていう考えでやる人が出てくる。そうなると…価格破壊が起きる。
//安かろう,でもすごく良かろう!//
競争激化&価格競争による価格破壊が起きても…これまで普通によく言われていた「安かろう,悪かろう」っていうわけでもない。
これが一番…やっかいなんだよな。
副業や年金受給者,ボランティア…共通しているのは,金のために仕事をするというよりも…やっぱ,根っこにあるエネルギーというか,原動力は”好きだから”っていう感情。
これは…敵にするとやっかいだ。
・本業で疲れても,好きなことはできる!
・定年後は,もう好きなことしかしない!
・なんでボランティアで嫌なことしないといけないのか?好きだからやってるんだ!
好きなことに没頭している人は強い。成長の速度も速い。
中には,諸事情でいったん安定を選んだ,すなわち夢を諦めざるを得なかったという…凄い人たちもいるだろう。
そうなると”悪かろう”ではなく…”いいモノ”になる。
//本業(プロ)VS副業等(アマだけど好き)//
これまでは…
”好きなことを仕事(本業)にしている人”
は,ほんの一握りの人だった。だから,その仕事が好きじゃない人でも…十分本業にできていた。
でも今後はそこに…
・副業で好きなことをする人
・定年後に好きなことをする人
・ボランティアで好きなことをする人
こんな人たちが参入してくる。彼らの原動力は”好き”という感情。これは恐ろしく強大だ。世の中,好きなことをしているひとだらけになって…こんな闘いが,いろんな職種で勃発するだろう。
”本業(プロ)” VS ”副業等(アマチュアだけど好きを原動力)”
//勝てるのは?//
まず最初に脱落していくのは,副業等でも”好きじゃないこと”をやっている人。お金を稼ぐためだけに好きでもないことを副業等でやるのは厳しいと思う。
論点はそこじゃない。
いい勝負になるのはここ。
”好きじゃないけどやってる本業”VS”好きだからやっている副業等”
本業の武器は”使える時間”。副業等の武器は”好きだという情熱”。ここが最前線だ。いわゆるレッドオーシャンになるだろう。つまり,本業も副業等も厳しいのは間違いない。
じゃあブルーオーシャンは?
言うまでもない。
「好きなことを”本業”にしている人」
そう考えたら…好きなことを”本業”にするのが一番いいよね。そこは昔と変わりはない。
//そう考えたら…必ずしも…//
実は,副業禁止と適度な長時間労働をやっていた時代の方が,ゆっくりできたのかもしれない。
「好きなことを仕事にできた人」が一握りで…
それだけじゃ人が全然足りないので…多くの「自分の仕事が好きじゃない人」に頼らざるを得ず,それゆえ「自分の仕事が好きじゃない人」の雇用も確保できていたんだと思う。
でもそれが…今後は,世の中…”好きなことをやっている人”だらけになる可能性が高い。
だから…
「好きなことを仕事にしないと…まずい時代」
だと言えるよね。
今日も観てきた。若様組まいる。
今日も面白かった。