僕の役割の一つが,資格を取りたい人に資格を取ってもらうこと。資格の意味や活用方法を含めて推奨する立場にあるので,だからこそ…「短時間で効率よく,効果的な学習」について考えないといけないと思っている。

 

特に社会人に勉強を課すわけで,その場合,ただでさえ少ない自由な時間を投資するわけなので…そこを考えずに,ただ単に知識を押し付けるだけというわけにはいかないと考えている。

 

人間にとって最も重要な資産…「時間」を与えられる人物になりたいって思ってるからな。「いたずらに時間を奪うのは罪」っていう風にも思っている。ちょっと考えすぎなのかもしれないが,でも結局は,好きな人と居る時間の長さに幸福度は比例するわけなので,あながち間違ってはいないだろう。もちろん人間関係にとって距離感も重要なので…四六時中べたべたするのではなく,適度に離れている時間は必要なんだけど…その離れている時間に,別の好きな人と居ればベストじゃん。変な意味じゃないよ。仕事のパートナーや友人含めてって話。…って何の話や。

 

 

//予想も重要//

 

話を元に戻すね。

 

そういう考えもあって,試験対策のカリキュラムを作成する時や,試験対策本の構成を考える時にも,受講生や読者の時間を無駄に奪わないように…いろいろ考えている。

 

例えば,次のような情報もしっかりと読みこんで傾向を含め分析している。

 

①IPAが行っている情報公開(予算,実績,方針など)

https://www.ipa.go.jp/about/tsusoku/index.html

②試験委員会の体制

③試験作成スケジュール

過去の記事「情報処理技術者試験の問題作成スケジュール

④その他

 

当然だけど,試験問題は試験開始前にはオープンにならない。そうした情報が外部に漏れることも無い(漏れたら大問題)。でも,情報公開法のおかげで独立行政法人が行っていること,その狙いなどは十分に確認できる。

 

何をどう見ているのか?は,それを言っちゃうとそこを外れる可能性があるので言わないけれど,自分なりにいろんな要素を…三好AI(笑)にインプットして判断している。

 

”ヤマを張る”っていう意味じゃないよ。それはしない。そうじゃなく…上流から個々の問題へのつながりを把握することには意義があると考えているから。優先順位や厳選問題の選定なんかは双方にメリットがあるので。

 

 

//好きなんだろうな//

 

それに,こういう”読みあい”っていうのかな?そういうのが好きなんだろうな。

 

金が絡むとチキンなので,ギャンブルや投資には向かない性格だけど…予想するのは好きだ。結構当たる(ただ,それで勝てるかどうかは別の要素が必要で,それが俺にはない 笑)。

 

ただ…乃木坂46のライブのアリーナの座席配置や,神席の取り方,抽選チケットの当て方などでとても役に立っている(笑)。周囲の人からすると「ちっちぇーな」って思われるけど,俺にとっては最優先の最重要タスクだからな(笑)。

 

なので,IPAの公開情報に関しては結構隅々まで目を通していて,そこで感じた予測に基づいて,試験対策本の構成を毎年微妙に変えているんだよな。

 

 

//午前問題の新規の割合//

 

で,ちょうど平成30年の予算が決定した時期なので…今回はそこをちょっとだけ見ていこう。

 

まずは大前提だけど…情報処理技術者試験は,試験勘定として独立していて…国の予算が直接的には使われていない。簡単に言うと収入は受験料が中心になる。なので,予算は受験者数を予想して行われる。

 

しかし経費に関しては,その予算に基づいて設定されるわけで…実際の受験者数が予想を下回ると,赤字になることもある。

 

実際,IPAの平成28年度業務実績報告書(平成28年4月1日~平成29年3月31日)によると,平成28年度には,受験料の値上げによる採算性の改善によって,平成27年度に計上した繰越欠損金46百万円を解消し,利益剰余金150百万円を計上したと書いている。

https://www.ipa.go.jp/files/000060503.pdf

 

で,平成30年の予算はどうみているのか?

 

 

資金計画(試験勘定)によると業務活動による支出(多分この中に試験作成費が入っているはず)は3,142百万円。

 

平成29年度が次のように3,216百万円なので…

 

当該資料の中に書いているように「不断のコスト削減に努め,試験の活用の促進と収益の改善を目指す(P.16)」から例年通りなんだろう。ということは午前問題の過去問題の流用率も例年通りだと判断していいだろう。

 

気になるのは剰余金だが,翌年度へ繰り越すようなので少なくとも次の秋試験は,午前Ⅱは過去問題中心でいいだろう。今回の春試験はまだ分析していないけど,例年通りの流用率だったようなので。但し,ITILやPMBOKではバージョンの変化に留意する必要があるし,それ以外の過去問題でも3期以上前のものが中心なので,どの年度の過去問題を解くのかは注意しないといけない。前年度の問題なんかは100%でないからな。また,午前Ⅰと午前Ⅱのレベル3の区分の問題には,ある特定の法則があるようなので,そこに注意。その話は長くなるので別途まとめますね。

 

そんな感じかな。

 

今後も,こういう情報も小出しにしていくね。なんせ分析と言うか…”読みあい”が好きなんで(笑)。