平成30年の午後Ⅱ

 

例年通りのパターン。平成26年にこのパターンになってから5年連続。午後Ⅰも平成26年から5年連続同じパターンなので,安定してきた。

 

 

//問1//

 

データベースの設計,実装に関する問題。物理設計。序章のP.80-84に書いているRDBMSの仕様に関しても例年通りで,テーブル定義表を完成させる問題も例年通り。厳選問題(P.14-15)に書いている4問のうち平成27年問1に目を通しておけば,テーブル定義表の完成やデータ所要量の見積り,性能見積りなどのオーソドックスな問題を短時間で解答し,余裕をもって他の設問を解答できるだろう。

 

今回の結果次第で来年もDBを受験する人,あるいは合格しても確実に基礎を整理したい人は,序章(P.80-84)と平成27年度午後Ⅱ問1の問題と,この問題を比較して今の間に基礎を固めておこう。

 

平成26年から5年間同じパターンで午後Ⅰ,午後Ⅱが出題されているので,平成31年は変えてくる可能性が十分ある。来年度版ではそれを考慮して全体を構成するけれど,だからと言って5年連続のオーソドックスなパターンを無視することはできない。まずはここから仕上げていくべきだと思う。

 

 

//問2//

 

こちらも例年通り。概念データモデルの作成と関係スキーマの作成が中心の問題。生産管理業務が入っているけど,トランザクションの推移を維持したリレーションシップの部分は平成29年度問2の解説を熟読していれば対応できるはず。85-90%が概念データモデルと関係スキーマの問題なので,そこでしっかりと6割稼げば大丈夫だろう。

 

 

//全体レベル//

 

例年通りなので,午後Ⅱによく似たパターンになっている午後Ⅰをクリアした受験生同士の勝負になるので,全体的にレベルは高いんじゃないかな。ただ,絶対評価の60点で合格基準の点数そのものが上がることまでは考えられないので,合格率が高くなるんじゃないか。平成29年度は前年度より3ポイント下がって14.5%だったけど,今回は例年以上の18%台になるんじゃないかな。

 

(以上)