4月4日から3日間,SEプラスのSEカレッジに登壇します。
新コースが3つ。
その中の一つで,すごく楽しみなのがこれ。
「マネジメント変革の時~新時代に必要なマネジメントスキル」
具体的には…「ティール組織」と「エンゲージマネジメント」にPMBOKを絡めて一緒に考えていこうと思っている。
//”雇用”と”労働”の関係の変化//
もはや…「雇ってやっている」「働かせてもらっている」という関係は時代遅れの産物になってきている。
そもそも…昔から,上司が偉そうにするのはお門違いだもんな。上司はただ上司と言う役割を与えられているだけで,上司に雇用されているわけでも,上司に給料をもらっているわけでもない。それってちょうど…管理人が「自分が許可を出しているから偉いんだ」って勘違いしているのと同じ。
芸能界も変わってきているよね。芸能界で考えるとわかりやすいかも。
ファンや視聴者が見ているのは”芸能人”であり,芸能事務所は…その”芸能人”の実働で成立しているわけだから,奴隷契約のようなものは当然のごとく淘汰される方向にむかっている。
とはいうものの…いくらスターになったとはいえ,”芸能人”がひとりでできる事に限界があるのも事実。
・事務所が窓口になる
・営業さんやマネージャさんが仕事を取ってくる
・プロデューサが資金を集める
・各クリエイターが最高に彩る
いくらファンが自分(芸能人)についていたとしても…スタッフや芸能事務所のいわゆる裏方さんたちを「俺の人気にぶら下がる奴ら」みたいに思うのも…まったくもって,大きな勘違いでしかない。
そこで,後述する”ティール組織”の考え方がしっくりくるんだよな。簡単に言えば…上下関係の概念が無く,全員が”プロ意識”を持って,最高の作品を作ろうとフラットに集まっている組織ね。
昔の言葉で言うと…タスクフォースチームが近いかな。
確かに,最高のプロ集団が結集すれば…個の利益を追求するより,集団(組織)の利益を追求した方が”良い”って判断になるからな。そうなったら”エゴが無くなる”し。
自発的貢献意欲の正体は,最高のプロ集団が結集した相互補完型組織になることなのだろう。それこそが個人の利益と組織の利益のベクトルがあった状態なんだと思う。
//ティール組織//
こうした世の中の変化を肌で感じているからなんだろう…今年に入って”ティール組織”の本が売れている。これね。
この本…絶対に”買い”。読んだ方がいい。
なぜなら…僕自身の生き方,働き方そのものだから(笑)。
「本業=乃木坂46の味方。もしくはミツバチ(笑)で…」
と言いつつ…その一方で,プロとして徹底して自分を高め続けるってことが,全く問題の無い…あるべき姿なんだと,さらなる自信が付いた(笑)。
乃木坂46の運営にも通じるところあるから…乃木ヲタは絶対に読むべきだな。
//魅力ある上司にならないと…部下に捨てられる時代//
で,僕自身の課題でもあるんだけど…
これからは,上司やプロジェクトマネージャにも魅力(広義の魅力ね。当たり前だけど。)が必要になるのは間違いない。
さとり世代,つくし世代,Y世代からZ世代へ…環境が生活を大きく変え,そこに…少子高齢化がもたらして”売り手市場”が,第2新卒市場を確立させてしまった。結果,3年で3割どころか1年で1割辞める時代に突入。しかも,労働者保護の観点は年々強化されている。
このように…労働環境が大きく変わっているので,マネジメントする側も,それに合わせて大きく変わらないと…その人の元では誰も働かなくなる。
「ちょっと注意したら,すぐ辞めていく」
それが異常なことではなく普通のことになり,部下は逃げたのではなく,上司が見切られ捨てられたことになる。
見捨てられないように…いろんな意味で魅力を身に付けないとな。
//まさに…天使に教わる勝ち残るプロマネ//
最後にひとこと。
ティールはパラダイムなので,具体的に実現するには様々な方法があるわけで…ちょうど「天使に教わる勝ち残るプロマネ」もその一つになる。
これ書いたときは…理想論だという声もあったけど,その理想が現実に広がってきているんだよな。
そういう意味では…
鈴木香里武君のやろうとしている”学講”も…必要なモノなんだよな。