12月23日の「ラストアイドル」の放送で…早くも次の展開…セカンド・シーズンが発表された。

 

それによると…5つあるユニット(これをラストアイドルファミリーというらしい)を,それぞれ次の5人の超大物プロデューサが,個別にプロデュースするとのこと。楽曲,ダンス,衣装まで。

 

・小室哲哉

・つんく

・指原莉乃

・織田哲郎

・秋元康

 

つまり…総合プロデュースの秋元さんが,残り4つのユニットのプロデュースから手を引き,他の4人といったん同列になってガチンコのプロデュース勝負をするらしい。

 

http://www.tv-asahi.co.jp/last-idol/

 

 

//作り手主導(プッシュ型)の最後の挑戦//

 

でも…

 

これってなんか…マーケティング4.0に対する,作り手側の最後の挑戦のように思える。

 

SNS全盛の今の時代は…この前の記事「乃木坂46ファンとしてやるべきこと」にも書いたとおり…ファンがコミュニティを形成し,そこで意思決定をすることが多く…もはや,作り手側の”煽り”には扇動されないという,賢い消費者になってきている。

 

しかも…アイドルに対しては,商品そのものが”明確な意思”をもって自ら輝くことを望むようになり…作り手側のエゴや押し付けには,かなりの嫌悪感を抱くようになってきている。ましてやもう…過酷な競争などは望んでいない。

 

そんな中…

 

いくら”カスタマーエクスペリエンス”が重要だと言っても,このやり方で,そもそもファンが付くのかな?

 

とは言うものの…供給側による市場の制御が,今以上に不能になるのもあれだから…そういう意味で最後の挑戦。ラストというのはアイドルではなく,アイドルプロデュースのことだな。

 

成功するかどうか…興味深い。

 

 

//初週の売上は苦戦//

 

12月19日のオリコンデイリーチャートに初登場した時は4位だった。その後,6位から7位へと後退していってる。初日の売上は…オリコンの場合3位までしか発表しないのでわからないけれど…その3位が2.2万枚だったので,おそらく2万枚程度だろう。となると,初週の売上は4万枚ぐらいか。

 

種類は4タイプあって…全員じゃないけど撮影会(当選確率15%ぐらい??)もあるから…もう少し売上を見込んでいたと思う。なかなか厳しい数字じゃないかな。23日のイベント会場では,握手券付の即売やるので…それでどうなるかだけど,番組同様…話題にもあまりなってないようで…

 

 

//個人的には…//

 

あんまりうまくいかないと思う。この企画そのもので,より一層冷める人が多いんじゃないかなと思う。挑戦や試行錯誤はすごくいいことだと思うけど…

 

やっぱり…

 

プロデューサが前面に出る…すなわち,プロデューサが競争している世界を目の当たりにするわけだから…参加したいと思うファンがそれほど多いとは思えないよな。

 

なんか…肝心の…アイドル不在的感覚。

 

だって…自分が応援しようとしても…推しの前に,プロデューサのプライドや喜ぶ顔がちらつくんだろ…これって,どうなんだろう?

 

それなりに金かけると思うし,いろんな角度から見栄えをよく仕上げてくると思う。でも,本当に大事なのは…”アイドル本人”の中身と内面(努力の動機や努力の過程含む)だもんな。明確な意思を持ち,自分を持っていることも重要。自覚も大事。乃木坂メンバのようにね。

 

それらは決して…作られる”もの”であってはいけない。というか,そう見えてはいけない。

 

それに。

 

ファンが…”プロデューサ+アイドル”で見てくれればいいけれど,それには時間も必要だと思う。ファンとアイドルは短時間で信頼関係ができるけど(疑似恋愛なんで),ファンとプロデューサの間に信頼関係を築くのは…時間がかかる。指原チームは,指原ヲタの協力があればあれだけど…

 

信頼関係なかったら…意識高い系のセミナーの講師とその受講生が,一緒になってグイグイアピールしてくる…そんな風に見えてしまうので…引く。冷めてしまう(笑)。

 

それに…やっぱり乃木坂46を最初に見た2011年ほどの衝撃は無い。なんなんだろう?上手く説明できないけど…なんかわかるんだよな。超能力や霊能力って言うわけではなく,総合的に判断して。バランスと言うかなんというか。

 

 

//個人的には…もういっちょう//

 

ただ…この結果は,本当に勉強になると思う。

 

SME,乃木坂46メンバー,ファンが…(以下,錯覚かもしれないけれど)三位一体になって,お互いがお互いを思いやり…それゆえファンにとって一番居心地のいい場所になっている世界に対し…

 

どこまで通用するのか?

 

乃木坂46ファンをレアケースと考えていれば別だけど。乃木坂46は,単にアイドルファンじゃない層を取り込んだだけのレアケースだと。

 

そういう発想だったら,主力メンバが卒業して…行く当てが無くなった…根っからのAKBファンを,今度は総選挙以上の刺激で取り込もうとしているのかも。

 

どっちにせよ…秋元さんのやる挑戦は凄くためになる。しっかりと学ばないともったいない。ゆえに…今後も注視しておきたい。

 

ちなみに…一切話題にはしないけど…ラストアイドルだけじゃなく,他のアイドルにも一応アンテナは張っている。たぶんかなり詳しい。アニメや芸能人にもかなり詳しい。なんせ1日中テレビの複数番組垂れ流しだからな。

 

でもそれは…乃木坂46ファンとして必要だから。乃木坂46ファンとして世の中の流れや競合はちゃんと見ておかないといけないし,その中で…どう行動するのがベストなのかを考えないといけないから。

 

そこはブレることはない。すべては乃木坂46のために。

 

 

PS…そもそも”究極のアイドル”,”アイドルの歴史が変わる”とかいろんな振れ込みしてるけど…それ全部,乃木坂46だから(笑)。