前回,自分に直接お金を払ってくれるお客様個人や企業をしっかりと確保して,それをベースにビジネスを組み立てると…じっくり腰を据えてビジネスができると言いました。安心の源泉ですね。
簡単に言えば…自分自身の”市場価値”ですよね。
特に,会社勤務の給与所得者は…月並みですが…会社の看板を降ろした時に,自分自身に市場からの需要があるように準備をしておく必要があるでしょう。
で,最悪,それで食っていけるようにしておいて…既存の流通に乗っかるか,あるいは新たな流通を作り上げるかを考えます。両方向でもいいでしょう。
//既存の流通(王道)に乗っかるための挑戦//
で,まずは…既存の流通(王道)に乗っかるための挑戦について。
・芸能人なら大手事務所やオーディションを受けまくる
・スポーツ選手ならプロチームに
・電子書籍→出版社&店頭に並ぶ本
・コンサルタント→コンサルティングファームと契約
・講師→教育会社や教育機関
・エンジニア→派遣会社やコンテスト
いずれも…”信用”や”格”が上がる。営業や広告宣伝もしてもらえるし…大きく利益が出る可能性も高いですからね。
だから…挑戦。
契約上の問題が無ければリスクを分散させるためにも,いろいろ(複数でも)挑戦し続けるべきでしょう。
ポイントは…やはり,顧客と直結の関係だけで安定しているかどうかです。そこが担保できていれば,契約時にも…契約後(契約中)にも,そこだけに依存せずに…そう精神的に独立したままで…交渉ができるからです。目を曇らせることなく。
嫌な契約はしなくてもいいし,嫌な仕事は断ればいい。
誰かが言ってましたが(久米さんかな?),「長生きの秘訣は嫌な仕事をしないこと」だそうなんで。やっぱりストレスが一番身体に悪いのでしょう。
それに…悪い奴らはやることが速いので…往々にして最初にアプローチしてくるのは…ね。焦ることなく,自分を見失わずに…チャンスを掴むためにも,心のオアシスというベースが出来上がってからの挑戦がいいと思っています。
//やりがい搾取への順応//
後はそう…”やりがい搾取”的なアプローチに対しても,乗っかるか,乗っからないかを…冷静に判断できる。
やりがい搾取的なアプローチは,悪い所ばかりではなく…チャンスが増えるという利点や,試してもらえる(見てもらえる)という利点も…あるんですよね。広告宣伝になるという点も。
無期の雇用契約というわけではないので…例えばそこで圧倒的な成果物を見せつけて,次の契約で正当な対価を払いたくさせるということも不可能じゃないし。それを狙うのも面白いと思う。
ここもオアシスがあると…積極的に”やりがい搾取”と闘えたり,逆に利用できたりするのは間違いない(笑)。
//これはこれで…//
そういう意味で…まとめると,こんな感じです。
1)お客様と直結=これで生活を安定
2)”信用”,”格”,”営業力”を上げるための既存の王道への挑戦
で,2)が成功すれば…1)にも好影響なので,基盤も盤石になっていくかなと。
次回は,既存の流通(王道)ではなく,新たなビジネスモデルを作ることを考えましょう。
//乃木坂46のビジネスモデル//
余談ですが…乃木坂46のビジネスモデルもよく似ています。だから共感できるんですよね。
SMEはアーティストとして乃木坂46を育てているので…メインはCDやDVD,ライブの売上になる。いずれも,ファンと直結しているので数字が読める。
で,テレビやラジオ,雑誌,CMなどの外仕事は…そんなにガツガツしていない。なので…良い所を全部押えている。しかも,メンバの意思で最終的に決めていると。広告代理店やテレビに媚びを売らないように見えて…ファンにとってはそこもすごく魅力だったりしているんだけど…それも,そういうところからです。
11/19 新大阪にて。隣のホームだったけど。
(つづく)