“キングダム”…知ってる?

 

中国の春秋戦国時代を舞台にした面白いまんがなんだけど。

説明は…こちら。画像だったら…こっちを見て。

 

このまんが…なんかのドキュメンタリー番組で見たんだけど,最初は全然人気が無くて打ち切り寸前だったそう。

 

で,悩んでいた作者に対して,その師匠(スラムダンクの著者)に相談したら…予想もしていない変化球が返ってきたそうな。

 

「主人公の黒目を大きくしろ」と。

 

で,アドバイス通りに変えてから大ヒットにつながったらしい。アニメ好きではなくても…有名な話(詳細はこのあたりで…)。

 

この助言…これこそ,まさにプロにしか見えていない視点。

 

 

でも…今後は,こういう勝負になっていくんだろうな。

 

データマイニングの世界。機械学習させたら…ひょっとしたらAIがこういう答えを出すかもしれない。でも…ここの勝負だったら,まだ人間に分がある。

 

ネットやAIが進展してくる世界って,簡単に言うと…あらゆるものが自動で98%まで完成する世の中だ。自動運転も,料理も,翻訳も,判決も。

 

でも,残りの2%の部分は…様々な理由で,人が補うことになる。

 

ここは無くならない。

 

 

そう考えたら…個人はどうあるべきか?

 

「ネットの中に様々な情報があって,AIが答えを出してくる時代に,もう勉強は必要なく,スキルアップは無意味では?」

 

そんな意見もあるけれど…

 

真逆だ。

 

非専門分野…つまり,それで金を稼いでいない分野はそれでいい。98%で満足すればいい。ロボットが創った料理もそれなりにおいしいだろう。

 

でも金を稼ぐ専門分野で,プロを名乗りたいのなら…残りの2%で勝負しないと。

 

 

そのためには…

 

かなりの忍耐が必要になる。これから必要なのは…ずばり忍耐だ。これまで以上の勉強!

 

昔以上に。石の上にも10年?

 

というのも…昔,ネットやAIの無い時代は,素人とプロの差が大きかった。例えば,素人は10%ぐらいしかできなかった。

 

だから10%を20%にできるプロがいて,10%を50%にできるプロもいて,10%を90%にできるベテランもいて…すなわち,自分のスキルがまだまだ未熟でも,プロとして存在することができた。

 

新人プログラマ,新人の料理人など,新人でも金になった。

 

それが,ネットやAIは…素人(非専門家)とプロの差を大胆に縮めることになった。素人でも80点,90点取れるようになる。AIは98点取る。

 

IT業界の人は経験済みだよね。お客さんの方がパソコンに詳しいとか,iphone使いこなしているとか(笑)。

 

それゆえ…今後,ますます減ってくることは…

 

「成果を出しながら成長すること」

 

と,考えれば…

 

「成果が全然出ないのに,スキルアップを続ける人」

 

が勝つ世の中になる。

 

そこに必要なのは忍耐。

あるいは,成果(見返り)を求めない愛。

あるいは,プロセスそのものが好きだということ。

 

どれかだと思う。

 

98%は勝手に産出されるとしても…それを理解していないとただのギャンブルだったり,我流だったり。少なくとも説得力が無い。

 

努力しても努力しても目が出ない期間が長く続く。

 

98点取れるようになるまでは,まったく自分では成長している実感もないわけだから…。

 

 

ちょうど…乃木坂46の中で切磋琢磨しているメンバーの抱える不安と似ているよな。ハイレベルな競争の中に存在するもの。他のアイドルグループにいたら間違いなくエースになれる存在なのに…乃木坂メンバーは皆…98点超のアイドルだから,2%のところで勝負しなければならない。

 

ほとんどの努力は,成果として出ない。

 

そこを理解しておかないと心が壊れる。

 

 

 

でも…よくよく考えたら,もうそんな世の中になっているよな。

 

 

 

忍耐,好きなこと,見返りを望まないこと…できる?

 

俺,結構…そういうの好きで,すぐに成果が出たり,成果がでる確率の高いものはあまり好きじゃない。仕事に対してはMっ気が強い。

 

だから,Welcomeなんだけど…

 

うちの二人の娘に,こういうことをどうやって教えていこうか悩み中。

 

ま,乃木坂46を見せているから大丈夫だとは思うけど。

 

 

あ,そうそう。

 

だから…金を稼ぐ方法は“プロ”ではなく,“アマチュア”でも稼げる方法を,できれば大きく稼げる方法を,「プロになるための努力」とは別のところで考えた方がいい。

 

これまでは,これをひとつに考えていたけど…今後は分けて考える。そうしないと…金稼げないし。

 

別の見方をすれば,ネットやAIは,個人でも簡単に金を稼げる世の中になっているし。

 

そのあたりのお話は…また今度。