情報処理技術者試験の午後Ⅱ論述試験。
5区分(ST/SA/SM/PM/AU)。
極論で言うと…こうなる。
「こいつ,ほんまに経験したこと書いてるか?」
したがって,実験結果から定理を求める学術論文とは全然違っているのは当然のことだし…
いわば…疑ってかかる刑事の…「取り調べ」のようなもの。
まぁ…被疑者の取り調べと違って…
刑事 「お前,ほんまはやってないやろ!」
受験生 「いや,マジで…俺,やったことありますから!」
って感じになるけど。
なので,要するに…合格論文にするには…
「いや,俺…ほんまにやりました(経験しました)。だから,ほら…ちゃんと答えてるでしょ。」
という意識で(それをそのまま書いちゃだめだよ。そういう意識で)論述していく必要がある。
技術士試験の口頭試験と同じ。
知識を評価するもんじゃないので…「知識があるよ!」とアピールするのは無意味!
もちろんただの経験ではダメで。
「知識に基づく経験」じゃなきゃダメなので…
そういう意味では,合格論文のイメージはこう。
「普通はこうしますよね!でも,今回はこうだから…俺はこうしたんです!」
って感じ。
まぁ…こんな極論書いてる参考書は見たことないし,プロマネ2018年版にも書いてないけど…勘違いしている人には,ショック療法として,オンサイト講座なんかでは,この極論を伝えている。
どう,勘違いしていない?
嘘,教えられていない?
問題文があるべき姿の一般論で,経験を書けと言って,あなたどうだったの?という設問が用意されているってことはそういうことなんですよね。
ほら…だから,「俺,未経験だけど…こういうケースに直面したら。きっとこうすると思うんです。」って書いて,どんな評価か確認したら“D”だったよね。身体張って証明した(笑)。
そういう観点で,合格論文と不合格論文を分ければ,こんな感じになる。
(1)「あ,そのケースね。あるある。やったことあるよ。」
=問題文の状況と同じ状況の経験を書くこと。違うことを書かない。
(2)「な,けっこう細部にわたって詳しく言ってるやろ。」
=具体的に書く
(3)「え?俺の説明わからへん?」
=第三者にわかるように丁寧に説明する。5W1Hに忠実に。
(4)「え?まだ信用できへん? じゃあこれでどうや?経験者にしか出されへんやろ。どう,これで信じてくれるか?」
=数字を出す。
大胆に言うと,これが数字を出す意味。信用してもらうため。だから出さなくても合格している人はいるけど,出せば確実になる。
ST,SA,SM の秋の論文系3区分は,プロジェクトマネージャ試験を僕のテキストで勉強していたら,基本,論文では落ちない。というのも,こういうこと…どのテキストにも書いてないからな。
ま,そのうち真似していう人出てくるだろうけど…いずれにせよ,基本はこういうようにシンプルに考えればいい。
そのあたり,情報処理教科書プロジェクトマネージャ2018のP.3~P.31の約30ページが,全区分共通のところ(下記の赤枠部分)なので,そこだけを読んで…合わせてここに書いた記事の感覚で理解していただければ,グッと簡単に見えてくると思う。
ST,SA,SM試験を受験される人で…今の時期にきても論文が不安な人で,今使っている参考書等であまり進歩が見られないのなら…試験区分は違うけど,このテキスト使ってみよし。特に来春プロジェクトマネージャを受けるのなら,早めの始動にもなるし。
論文共通の30ページを秋試験までに理解できたら,後はプロマネの部分の18ページを読めばいいだけなので,早期始動だけでなくずっと楽になる。
とにかく,もう売ってるから…買ってみてみ。
初見だったら感動するぞ(笑)。 泣くかもよ(笑)。