では,ITストラテジスト試験でも,1か月前の確認をしましょうか。

 

(1)事業概要の説明,大丈夫?

 

事業と業務は違います。ST試験の設問アでは,業務ではなく,ほとんどが事業について問われます。その違いを意識せずに,業務の概要や,業務の特性を書いてしまって,その時点でかなり不利になってしまう論文が少なくありません。実は,サンプル論文も事業の説明になっていないものもあるようです。

 

そこで,“事業”に関しての説明にするにはどうすればよいのか?を考えてみてください。事業計画,事業戦略…売上,体制(組織化),市場(顧客)などですよね。

 

 

(2)STの役割わかってる?

 

ITストラテジストは,経営者でもなく,経営コンサルタントでもなく,現場の責任者でもありません。誰がどういう情報を持っていて,誰がどういう意思決定権を持っているのか?

 

「え?ITストラテジストにそんな権限ねーよ!」

 

と突っ込ませないように。問題文の中から謙虚に読み取ってください。

 

 

(3)5年,全体を見ている?

 

SAやPMとの違い。個別システムについての問題なんかは特にそう。

 

「なんで個別システムがST試験の問題になってんだ?」

 

というぐらい,その意味を考えてください。STは常に下記を見ています。ややこしければ,5年計画って決めつけててもいいぐらいです(もちろん3年でも7年でもいいんですが…)。

 

①インフラ(基盤整備)

②体制(情報システム部,開発ベンダ等)

③全体のシステム(複数の開発案件)

 

 

(4)数字集めは大丈夫?

 

数字を書かなくても合格している情報は把握しています。しかし,きちんと事前準備して数字を集めていた人の合格率は半端じゃありません。

 

STは,他の論文試験をクリアしている人たちの争いです。したがって文章はそこそこ書けるわけです。そんな中,頭一つ抜け出すには,他の試験区分でやってきた以外のことをしないといけません。そこが勝負の分かれ目で。

 

それが国会図書館に行って,業種別審査事典等を使ってデータを収集すること。それをしていない人は,本番でも数字は絶対に出せませんからね。

 

試験開始前に勝負は着いているんです。

 

現段階では,この4つができていれば,あるいは,そこに課題が絞り込まれて改善に向けて練習していればOKです。

 

引き続き頑張っていきましょう!